
ハチの巣撤去は作り始めがチャンス!自分で安全に駆除する方法
2025.08.28
家の軒下やベランダ、庭木などでハチの姿を頻繁に見かけるようになったら、それはハチが巣を作っているサインかもしれません。 「もしかして、うちにハチの巣が…?」 「巣はまだ小さいから、今のうちに撤去すべき?」 「刺されたら怖いし、放置して大きくなる前にどうにかしたい…」 そんな不安や焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、ハチ駆除の専門業者である駆除セイバーが、ハチの巣の中でも比較的安全に対処できる「作り始め」の巣に焦点を当て、安全に駆除するための方法を解説します。 ハチの巣に対する不安を、正しい知識で解消していきましょう。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- ハチの巣を自分で撤去するための方法
- ハチの巣を撤去する比較的に安全なタイミング
- ハチの巣を撤去するために必要な知識など
ハチの巣の「作り始め」をどのように判断するか

ハチの巣を発見した際は、まずは落ち着いてご自宅の巣がどの段階にあるかを見極めることが、安全な対処への第一歩です。「作り始め」の巣を正確に判断するための知識と具体的な方法を解説します。
「作り始め」と「作りかけ」は危険度が違う。巣の状態を見極めるコツ
一見同じように見える「小さい巣」でも、その危険度は状況により全く異なります。安全に作業するためにも、まずはご自宅の巣がどちらの状態にあるかを見極めましょう。
「作り始め」の巣(時期:4月~5月ごろ):危険度【低】
この段階の巣は、冬眠から目覚めた女王バチが1匹で巣作りをしています。大きさは直径4~6cm程度と小さく、巣を守る働きハチもいないため、女王バチの攻撃性も比較的低いです。まさに、最も安全に駆除できるベストタイミングと言えます。
「作りかけ」の巣(時期:5月下旬~6月ごろ):危険度【中~高】
巣作り開始から約1ヶ月が経つと、最初の働きハチが羽化し始めます。この段階では、巣の大きさは10cm~15cmほどになり、女王バチと働きハチが共同で巣を大きくしていきます。巣を守る兵隊(働きハチ)が登場することで、巣の防衛本能が高まり、攻撃性も増してきます。この段階での駆除は、より慎重な準備が必要となります。
「作り終わった」巣(時期:6月~11月ごろ):危険度【超高!】
6月~11月の夏から秋の時期は超危険なので、自分で駆除するのは絶対にやめましょう。
働きハチの数が増え、攻撃性がピークに達するためです。特に9月~11月は新女王バチが生まれる頃なので、働きバチが非常に敏感になっていて危険です。
この段階に入ってしまうと、半径10メートル以内に近づいただけでも攻撃される可能性があります。命を守るためにも、無理はせずプロのハチ駆除業者に相談しましょう。

なぜ巣の「作り始め」が駆除の絶好のタイミングなのか
「作り始め」がチャンスである理由は、以下の3つのポイントに集約されます。
- 攻撃性が低いから
女王バチは巣作りと子育てに必死で、まだ兵隊である働きハチがいません。そのため、巣の防衛力も低く、比較的穏やかです。 - 物理的に駆除が容易だから
巣自体が小さく、構造もまだ脆いため、殺虫剤の効果が巣全体に行き渡りやすく、物理的な撤去も簡単に行えます。 - 集団攻撃のリスクがないから
ハチ被害で最も恐ろしいのは、何十匹もの働きハチによる集団攻撃です。「作り始め」の巣にはこの働きハチがいないため、駆除作業における最大のリスクを根本から回避できます。
【チェックリスト】自分で駆除できる?作り始めの巣の判断方法

ご自宅の巣が自分で駆除可能かどうか、以下の3つのチェックリストで冷静に判断してみてください。すべての条件に「はい」と答えられた場合のみ、ご自身での駆除を試みましょう。
巣の大きさは5cm未満か?
ピンポン玉の大きさより小さいことが一つの目安です。これより大きい場合は、すでに働きハチがいる可能性があります。
巣の「作り場所」は開放的で手が届くか?
脚立などを使わずに直接殺虫スプレーが届く高さで、万が一ハチからの攻撃を受けそうな際にすぐ避難できそうな開けた場所であることが重要です。
もしも、屋根裏、壁の中、床下、茂みの奥深くなど、閉鎖的で逃げ場のない場所に巣がある場合は専門業者への依頼が必要です。
ハチの種類はスズメバチ以外か?
ハチの種類を見極めることは非常に重要です。
アシナガバチやミツバチの作り始めの巣であればご自分でも対処可能ですが、スズメバチの場合は作り始めであっても桁違いに危険です。
後の章で詳しく解説しますが、少しでもスズメバチの可能性がある場合は「自分では駆除できないもの」と判断してください。
少しでも不安を感じたら業者に相談する
上記のチェックリストで一つでも「いいえ」があった場合、または「ハチの種類がよくわからない」「判断に自信が持てない」そして何より「怖い」と感じた場合は、絶対に無理をしないでください。
安全は何物にも代えがたいものです。その不安な気持ちは、危険を回避するための正しい心のサインですので、迷わず専門業者に相談しましょう。

【ハチの種類別】巣の作り始めの特徴とリスク
自分で駆除できるかの判断力を上げるためにも、ハチの特徴を知ることは不可欠です。
ここでは、住宅地でよく見かける3種類のハチについて、巣の「作り始め」の形やリスクを具体的に解説します。
スズメバチの巣:とっくり・フラスコ型に要注意
スズメバチの巣の形
作り始めはとっくりを逆さにしたような形や、理科の実験で使うフラスコのような形をしています。表面は茶色のマーブル模様であることが多く、完成系に近づくと綺麗な卵型になります。
スズメバチに巣を作られやすい場所
スズメバチは雨風をしのげ、人の気配が少ない安全な場所を好みます。特に家の軒下、屋根裏、ベランダ、物置、茂った庭木の中は要注意。地面の中に巣を作る種類もおり大変危険です。
スズメバチの巣の撤去リスク
スズメバチは、最も攻撃的で毒性も強い、危険なハチです。巣の近くを通るだけで威嚇してくることもあり、被害も甚大です。
大きさや時期に関わらず、スズメバチの巣を発見した場合はご自身で対処しないようにしましょう。刺激しないように静かにその場を離れ、直ちに専門業者に連絡してください。
アシナガバチの巣:シャワーヘッド型、軒下やベランダを要チェック
アシナガバチの巣の形
シャワーヘッドのような形をしており、六角形の巣穴が下から剥き出しに見えるのが特徴です。完成系も形はさほど変わりませんが、かなり大きくなる場合もあります。
アシナガバチに巣を作られやすい場所
軒下、ベランダ、窓枠、エアコンの室外機、庭木など、私たちの生活圏内のあらゆる場所に巣を作ります。
アシナガバチの巣の撤去リスク
スズメバチに比べれば穏やかですが、巣に危険が迫ったと判断すれば激しく攻撃してきます。毒性も非常に強く、決して油断はできません。
ミツバチの巣:集団で活動、放置で大規模化のリスクも
ミツバチの巣の形
平たい板状の巣が何枚も垂れ下がるように作られます。作り始めは白っぽいですが、蜜が溜まるにつれて黄色っぽくなります。
ミツバチの巣の特徴
他のハチと違い、冬を越した群れで活動するため、作り始めから働きハチがいます。また、放置すると巣が1mを超えるほど大規模になることがあります。
ミツバチの巣の撤去リスク
攻撃性は低いですが、巣にいるハチの数が非常に多く、刺激すると集団で襲ってくることがあるので気をつけましょう。また、巣の撤去時に蜜が垂れて建物を汚す二次被害のリスクもあります。
作り始めのハチの巣を安全に撤去する手順

前述のチェックリスト・ハチの巣の種類情報を確認し、ご自身で駆除が可能そうか判断できましたでしょうか。
作り始めのハチの巣を自分で撤去したい方向けに、プロの視点から駆除方法を解説します。ハチの巣の撤去は危険が隣り合わせです。念入りに準備を進めた上で、作業に臨みましょう。
駆除作業の前に揃えるべき道具リスト
必須の道具:殺虫スプレー、防護服(代用品)、懐中電灯など
ハチ用殺虫スプレー | 噴射距離が3m以上あるジェット噴射タイプのものを準備します。万が一を考え、予備で2本あると安心です。 |
防護服(または代用品) | 身を守るために最も重要な装備です。防護服が無い場合はハチの針が通らないような厚手の記事の服で代用しましょう。 ※防護服が無い場合、ご自分でのハチ駆除は避けましょう。 |
懐中電灯 | 夜間作業で手元や足元を照らすために使用します。ハチは光に集まる習性があるため、必ず発光部分に赤いセロハンを貼って光を和らげてください。 |
長い棒 | 駆除後に巣を落とすために使います。 |
ゴミ袋とトング | 駆除した巣とハチの死骸を安全に回収・処分するために使います。 ハチの毒は死んでも健在です。誤ってハリが刺さらないよう素手で触るのはやめましょう。 |
防護服の代用品と正しい着用のポイント
ハチ駆除専用の防護服が最も安全ですが、ない場合は以下の組み合わせで代用します。
重要なのは「①肌の露出をなくす」「②隙間を作らない」「③ハチがとまりにくい素材を選ぶ」「④針が通らない厚手の素材を選ぶ」の4点です。
服装 | 厚手の長袖・長ズボン(作業着が理想)の上に、表面がツルツルした素材の雨合羽を上下セットで着用します。色はハチを刺激しにくい白や黄色、シルバーなどを選び、黒色は避けてください。 |
頭部 | ヘルメットや厚手の帽子をかぶり、その上から雨合羽のフードを深くかぶってください。 |
顔・首 | 目を保護するゴーグルとマスクを着用します。首にはタオルを巻き、襟元との隙間を完全に埋めてください。 |
手足 | 厚手のゴム手袋や革手袋を着用します。ズボンの裾は長靴の中に入れ、袖口や裾など、隙間ができそうな部分はガムテープでしっかり留めてください。 |
ハチの巣作りの活動時間を避ける!駆除に最適な時間帯とは
駆除作業は、必ず日没から2~3時間後の暗い時間帯に行ってください。
この時間帯は、日中にエサ探しに出ていたハチが巣に戻っており、かつ気温の低下で動きが鈍くなっているため、一網打尽にできる最も効率的で安全なタイミングです。
昼間の駆除は、外から戻ってきたハチに不意を突かれて襲われるリスクがあるため、絶対に避けましょう。
作り始めの巣を安全に駆除する方法
準備が整ったら、いよいよ駆除作業に入ります。焦らず、以下のステップに従って慎重に進めましょう。
STEP1:安全な服装と周辺環境を準備する
まず、防護服、もしくは代用品を完璧に着用します。香水や整髪料など、匂いの強いものはハチを刺激する原因になるため、作業前には必ず落としておきましょう。
なお、バナナの匂いはハチが発する「警戒フェロモン」に近いため注意してください。
STEP2:風上から巣に向かって殺虫スプレーを噴射する
巣から2~3mほど離れた風上に立ち、巣全体をめがけて殺虫スプレーを躊躇なく30秒以上、たっぷりと噴射し続けます。
ハチが巣から出てきて暴れることがありますが、それは殺虫剤に苦しんでいる証拠です。ここで怯まず、スプレーをかけ続けてください。
STEP3:巣の撤去とハチの死骸の正しい処理
巣からハチの反応が完全になくなったら、長い棒などを使って巣を根本から落とします。
地面に落ちた巣とハチの死骸は、決して素手では触らず、必ずトングなどを使ってゴミ袋に回収しましょう。ハチは死後もしばらくの間、反射的に毒針が動くことがあるため、素手で触ることは大変危険です。
回収後、袋の中にスプレーを数秒噴射してから口を固く縛り、自治体のルールに従って燃えるゴミとして処分してください。
STEP4:「戻りバチ」と巣の再発を防ぐための仕上げ作業
ハチ駆除は巣を撤去しただけでは終わりではありません。
駆除時に巣にいなかった「戻りバチ」が帰ってくる可能性があるため、巣があった場所に再度殺虫スプレーを10秒ほど吹き付けておきましょう。
これを数日間続けると、ハチが「この場所は危険だ」と認識し、巣の再発防止に効果的です。

「怖い」と感じたらプロに相談を。業者に任せるメリットとは
ここまでご自身で駆除する手順を解説してきましたが、「手順はわかったけれど、やっぱり自分には難しいかも」「準備が大変だし、何より怖い」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのように感じるのは、危険を正しく認識できている証拠であり、決して恥ずかしいことではありません。
安全を最優先に考えるなら、プロの駆除業者に任せることが最も賢明な選択です。
ここでは、ハチ駆除業者に任せるメリットを説明いたします。
メリット①:巣の「作り始め」なら料金も抑えられる
プロに頼むと費用が心配という方も多いでしょう。しかし、ハチ駆除の料金は基本的に巣の大きさと危険度に比例します。
つまり、巣が小さく安全な「作り始め」の段階で依頼することで料金を抑えられます。
ご自身で道具を買い揃える費用や、万が一ハチに刺されてしまった場合の治療費、そして何より安心感と時間を考えれば、プロに依頼する価値は十分にあります。
メリット②:「安全性」と「確実性」
これがプロに依頼する最大のメリットです。
安全性 | 私たちプロのハチ駆除業者は、専用の防護服と機材、豊富な知識で安全に駆除することが可能です。 ご家族やご近所へのリスクに配慮して作業を行えるため安心ができるでしょう。 |
確実性 | プロのハチ駆除業者は、巣の撤去だけでなくハチを確実に駆除し、戻りバチ対策や再発防止策まで徹底して行えます。 問題を根本から解決し、来シーズン以降の安心もご提供します。 |
メリット③:面倒な準備や後片付けが不要
「道具を買いに行く」「夜間の作業時間を確保する」「死骸や巣を処理する」といった、時間と手間のかかる面倒な作業は一切不要です。
ご自宅で待機しているだけで綺麗さっぱりハチの巣が無くなり、ハチに刺される恐怖から解放されます。
ハチの巣を作られたら【駆除セイバー】
ご自身でハチの巣を撤去するのは、やはり不安や危険が伴いますよね。
それがたとえ作り始めの小さな巣であっても、ご自身に正しい知識と準備があったとしても、そこには大きなリスクが潜んでいます。
【駆除セイバー】は、年間5,000件以上の駆除実績を経たメンバーがそのノウハウでお家を守ります。
ただハチの巣を撤去するだけではありません。お客様の安心な暮らしを守り、「二度とハチの被害に悩まされない」ように徹底したサービスをご提供します。
ハチの巣駆除なら【駆除セイバー】にお任せください!作りかけの巣でも、完成された巣でも対応可能!
皆様に安心と安全が戻りますように。