
アシナガバチ駆除は自分でできる?危険な種類の見分け方と対処法
2026.05.26
アシナガバチは、住宅の敷地内で巣作りをする代表的なハチの一種です。 基本的に温和な性格であるといわれているため、「アシナガバチだったら自分でも対処できるかも」と感じる方もいるのではないでしょうか。 実は、すべてのアシナガバチが自力で駆除できるとは限りません。アシナガバチは毒針を持っており、種類や状況によっては攻撃性が高くなります。 この記事では、アシナガバチの駆除方法やプロに任せたほうがいいアシナガバチの巣の特徴などを解説するので、ぜひご覧ください。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- アシナガバチの特徴と生態
- アシナガバチの巣を自力で撤去する方法
- 自力で対処できるアシナガバチの巣の特徴
アシナガバチは怖いハチ?

アシナガバチは比較的温厚な性格で、過度な刺激を与えなければ刺されるケースはほとんどありません。
また、農作物につく毛虫や芋虫などの害虫を狩って巣に持ち帰るため、益虫という見解もあります。
とはいえアシナガバチも毒針を持ち、必ずしも安全なハチとは言いがたいのもまた事実です。
以下のような特徴を持つハチを見かけた場合、刺激しないように注意しましょう。
- 2~3cm程度の大きさで、細長い体型
- 長い後ろ足をもち、飛行中はだらんと伸ばしている
- ゆっくり、ふらふらとした飛び方をする
もし、遭遇した際は静かに避難して駆除セイバーへの相談をおすすめします。
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アシナガバチの巣はシャワーヘッド型が特徴

アシナガバチの巣は以下のような特徴を持ちます。
- 形状はシャワーヘッド型をしている(お椀をひっくり返した形)
- 六角形の巣穴が下を向いて複数ある
- 灰褐色や薄い茶色で、和紙のような質感
アシナガバチは自然の中だけでなく人の生活圏内でも巣作りが可能なハチです。
住宅地では軒下や室外機の裏、ベランダのような雨に濡れないスペースでよく巣が見つかります。
放置すると少しずつ巨大化していくので、発見したら早期の対応が重要です。
家の近くで見かけたら優先して駆除したいアシナガバチ3選
日本には、3属11種類ものアシナガバチが生息しています。
その中から、特に遭遇率が高く、注意が必要な3種を紹介します。
比較的攻撃性が高い・毒性が強いなどの特徴を持つため、可能な限り早期の蜂の巣駆除を検討してください。
蜂の巣を放置することで、巣が大きくなりハチの数が増えると、さらにハチの駆除が難しくなります。
キアシナガバチ
キアシナガバチは市街地でも見かけることのある大型のハチです。
【キアシナガバチの特徴】
- 黒色の体色に黄色のラインが入った見た目
- 特に背中と脚が鮮やかな黄色をしている
- アシナガバチの中でも攻撃的な性格
- 横に広がったような平らな形状の巣を作る
蜂の巣から数メートル離れた場所でも威嚇してくるケースもあるので注意が必要です。
セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチも都市部で生存可能な大型のハチです。
【セグロアシナガバチの特徴】
- 全体的な体色は黒色で黄色のラインが少ない
- 背中にオレンジ色の筋が入っている
- 巣が一番大きい時には150匹ほどに増える
- 横向きや下向きに垂れ下がったシャワーヘッド型の巣を作る
セグロアシナガバチもキアシナバガチと同じように、攻撃性が高いという特性を持ちます。
コアシナガバチ
コアシナガバチは体長11〜17mmほどの、名前の通り小型のハチです。
【コアシナガバチの特徴】
- 全体的に茶色あるいは黒い体色
- やや赤褐色の混じった黄色のラインが胸部や腹部に入っている
- 小型だが攻撃性も毒性も強い
- 巣穴が外へ向くように反り返った巣を作る
コロニーは50匹程度とコンパクトですが、攻撃性が高いため放置するべきではありません。
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アシナガバチとほかのハチとの見分け方

ハチは無闇に近づけないことから、自分で種類を見分けることは難しいと感じる方もいるでしょう。
しかし、それぞれのハチや蜂の巣の特徴を知っていれば、遠目からでもハチの種類を把握できます。
ハチの種類によって使用するべき殺虫剤の種類が変わるため、自力での駆除を考えている方は、事前にハチの種類を特定しましょう。
この章では、住宅地に巣を作る代表的なハチであるスズメバチ・ミツバチとアシナガバチの違いについて説明します。
スズメバチとの違い
スズメバチは、ハチの中でも特に獰猛で危険性が高い種類です。
安易に近づくのは危険なため、まずは蜂の巣の形状で見分けましょう。
スズメバチの巣は、最初はとっくりが逆さまになっているような形をしており、大きくなるとボールが垂れ下がっているような球状へと変化していきます。
ハチの個体も、スズメバチとアシナガバチでは大きく異なります。
スズメバチの方がアシナガバチよりも大きい個体が多いです。
その体は丸みがありマーブル模様が特徴的で、細身のアシナガバチとは見た目が大きく異なるのが特徴です。
ミツバチとの違い
ミツバチは非常に温和な性格で毒性も少ないですが、刺激すれば人を襲うケースもあります。
見た目は、黒の胴体にイエローの縞模様を持ち、サイズは1.5cm未満と小ぶりです。
スズメバチと比較すると、ミツバチは一回り小さく見えます。
ミツバチの巣は六角形の巣穴がびっしりと詰められており、平たい板が垂れ下がったような形状です。
開放的な空間よりも、屋根裏などの閉鎖空間に巣を作るケースが多いため、巣の発見に時間がかかることがあります。
自分でアシナガバチを駆除する際の5つの判断基準
アシナガバチの駆除作業を自分で行う際には、十分な準備をしても危険性が伴います。
見た目にも蜂の巣がかなり大きくなっている場合は、自力での駆除ではなくプロのハチ駆除業者に依頼するのがおすすめです。
自宅の被害状況を客観的に判断し、自分で駆除可能なレベルであるか正しい判断をすることが重要です。
ここでは、自力で対応可能かどうかを見極める5つの判断基準を紹介します。
基準1:巣の大きさが10cm以下
蜂の巣はサイズが大きくなるほど駆除のハードルが上がります。
なぜなら、それだけ多くのアシナガバチが巣の中に存在するためです。
集団のハチに襲われるようなことがあれば、重篤な症状を引き起こし命に関わる危険があります。
蜂の巣が10cm以下の小規模なものであれば、状況によっては自力で駆除できる場合もあります。
しかしながらそれ以上のサイズの蜂の巣は、危険なため手を出さず、プロに駆除を任せるべきです。
駆除セイバーであれば、大きな蜂の巣でも安全に撤去いたします。
基準2:巣の位置が手の届く高さで開放的な場所
一階の軒下や背の低い庭木など、手の届く範囲であれば自力での駆除もしやすいです。
反対に、建物の二階や屋根裏、換気口など、脚立を使わないと手が届かない場所にある蜂の巣は、プロのハチ駆除業者に任せましょう。
巣から出てきたハチに攻撃されてもすぐに逃げられず、転落の危険性があるからです。
また、床下や壁の中のような閉鎖空間にできた蜂の巣も難易度が高いので避けるべきです。
基準3:巣を駆除する時期が4月〜6月
アシナガバチは、7月〜9月にかけてが最も活発になります。
巣作りから解放された女王バチは産卵に専念し、巣の中で暮らすハチの数もピークに達するため危険です。
この時期は蜂の巣のサイズも最大になるので、自力での駆除は避けましょう。
反対に4月〜6月にかけては蜂の巣も小ぶりな傾向があるので、自力での駆除もしやすいです。
この時期は女王バチが産卵と平行して巣作りを行うので、巣が比較的小ぶりで働きバチも少ない傾向があります。
基準4:日没から2時間以上が経過している
蜂の巣の駆除は、ハチの活動が落ち着く夜間に行われることが一般的です。
日中にエサを探しに出ていたアシナガバチも、夜になると巣へ戻る習性があるため、昼間に比べて動きが穏やかになる傾向があります。
ただし、夜間であっても刺される危険はあり、防護服や殺虫剤などを適切に準備したうえで慎重に作業を行う必要があります。
また、夜間は足元や周囲が見えにくくなります。転落や接触事故にも注意が必要です。作業時は、ハチを刺激しにくいとされる赤色ライトを使用するとよいでしょう。
基準5:刺傷時のリスクを理解したうえで作業できる
自力で蜂の巣を駆除する際は、刺傷リスクがあることを十分理解したうえで慎重に判断してください。
ハチの毒には、アレルギー反応を引き起こす成分が含まれています。特に、過去にハチに刺された経験がある方は、再度刺された際に強いアレルギー反応を起こす可能性があります。
症状によっては、呼吸困難・血圧低下・意識障害などを伴うアナフィラキシーショックにつながるおそれもあるため注意が必要です。
少しでも不安がある場合や、大きな巣・高所の巣を駆除する場合は、無理をせず専門業者へ依頼することをおすすめします。
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アシナガバチを駆除する5つのステップ
自力で対処可能な被害状況だと判断できたら、いよいよ実践です。
アシナガバチ駆除は、これから紹介する5つのステップに沿って進めるのが安全です。
準備不足のままの作業は、ハチに襲われる原因になります。
ハチ駆除に必要な道具も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
自力で進めるのが困難に感じられた場合は、駆除セイバーへの依頼も視野に入れてみてください。
ステップ1:駆除に必要な道具をそろえる
最初に、アシナガバチの駆除に欠かせない道具を用意します。
不足しているものがあると、駆除作業中に刺されるリスクが高くなるため、必ず全て用意してください。
- ハチ用の殺虫スプレー2本~3本
- 防護服
- 懐中電灯(赤いセロファンを貼り付けておく)
- 巣を落とすための長い棒または剪定バサミ
- 飛んできたハチを叩くためのラケット
- ハチの死骸を拾うトング
- ゴミ袋
防護服がない場合は、肌をしっかり覆う目的で、以下のようなもので代用してください。
- 防虫ネットのついた帽子・フルフェイスヘルメット
- 長袖の作業着+レインコートを重ねて着る
- 軍手・革手袋
- 長靴
- 襟元の隙間を埋めるタオル
- 袖口を縛る紐
服に隙間があるとアシナガバチが飛び込んでくる可能性があるため、隙間ができないように着用しましょう。
ステップ2:風上から巣に向かって殺虫剤を噴射する
殺虫スプレーは蜂の巣から1~2メートルほど離れた場所で、巣の風上から噴射してください。
風上から噴射することで、殺虫成分が風に乗って効率よく巣全体へ広がりやすくなるほか、薬剤が作業者側へ流れ込みにくくなるという利点があります。吸い込みによる体調不良のリスクを抑えやすいため、安全確保の面でも重要なポイントです。
十分な量の殺虫剤を噴射したあとは、すぐに巣へ近づかず、そのまま一晩放置しましょう。時間を置くことで、巣の内部や周辺に残っているアシナガバチにも薬剤が行き渡り、より安全に駆除しやすくなります。
ステップ3:ハチの死滅を確認して巣を落とす
蜂の巣に殺虫スプレーを噴射した翌日、明るくなってから注意深く巣を観察します。
ハチの出入りが全くないことを確認してから、長さがある棒などを使って蜂の巣を根本から落としてください。
蜂の巣の落下地点にゴミ袋や新聞紙を敷いておくと、蜂の巣の処分作業を効率良く進められます。
蜂の巣やハチの死骸は可燃ごみとして処分できるケースが多いですが、念のため事前に自治体に問い合わせておきましょう。
ステップ4:巣と死骸を回収して処分する
散らかったアシナガバチの死骸は、素手では触れずにトングで拾い集めます。
なぜなら、アシナガバチは死んだ後でも反射的に毒針が出ることがあるからです。
集めた蜂の巣とアシナガバチの死骸を新聞紙で包み、ゴミ袋に入れて処分してください。
万が一生き残ったアシナガバチがいる可能性を考えて、ゴミ袋内部にも殺虫スプレーを噴射し、ゴミ袋はしっかり口を閉じるようにします。
ステップ5:戻りバチ対策で再発を防ぐ
駆除作業中に逃げたり外出中だったりしたハチが、蜂の巣があった場所に帰ってくることがあります。
このような「戻りバチ」は巣がなくなっていることに対しパニックになり、攻撃性が高まっているおそれがあります。
蜂の巣を撤去した後も、巣があった場所に殺虫スプレーを10秒ほど吹きかけ、戻りバチを寄せつけないようにしましょう。
また、一度蜂の巣ができた場所は、ほかのハチにとっても魅力的な場所であると言えます。
ハチが巣作りをスタートする来年の春先はもちろん、普段から定期的に殺虫スプレーを撒き、ハチが寄りつかないようにする対策も重要です。
アシナガバチを駆除する際の注意点

自分でアシナガバチを駆除する際には、次のような注意点を意識してください。
誤った方法で蜂の巣を駆除すると、ハチを刺激し、刺されるリスクが高まります。
自分でハチ駆除をすることが難しいと感じたら、駆除セイバーにご相談ください。
黒い服や香水はアシナガバチを刺激するので避ける
アシナガバチを含む多くのハチは、甘い香りに反応しやすいため、香水を身につけるのは避けましょう。
香水の強い香りに反応してハチの攻撃性が増し、刺されるリスクが高まります。
また、汗やボディソープの匂いにも反応してしまうため、ハチの駆除作業前には体をシャワーでサッと流して対策してください。
なお、ハチは黒いものを敵と認識しやすいです。
「天敵である熊の色だから」「動物の急所に多い色」など諸説ありますが、黒い服を着ているとハチに攻撃される可能性も高くなります。
基本的に駆除作業は白か薄いベージュのような淡い色の作業着で対応してください。
昼間はアシナガバチが活発に動くので作業は避ける
アシナガバチは日中、エサ探しや巣作りを目的として活発に飛び回っており、巣の周囲を警戒している個体も多くなります。その状態で駆除を行うと、刺されるリスクが高いです。
駆除を行う場合は、アシナガバチの動きが比較的鈍くなる夜間帯が適しています。多くの働きバチは巣に戻って休息しており、日中に比べると比較的落ち着いています。
ただし、夜間作業では懐中電灯が必要になる一方で、光によってアシナガバチを刺激してしまう可能性があります。特に白色光はハチが反応しやすく、巣から飛び出してくる原因になりかねません。
多くの昆虫は人間と異なり、赤い光(波長の長い光)を認識しにくい視覚特性を持っています。これはアシナガバチも同様です。
懐中電灯には赤いセロファンなどを被せ、赤色光で作業しましょう。通常のライトよりもハチを刺激しにくく、巣から飛び出してくるリスクを抑えやすくなります。
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アシナガバチの被害を予防する方法
アシナガバチに刺されてしまうと、強烈な痛みや腫れが数日間続くこともあります。
さらに、アナフィラキシーショックが起こると重篤な身体症状が表れるおそれがあります。
ここからはアシナガバチの被害を最小限に予防するための方法を紹介します。
予防法1:刺激を与えない
アシナガバチは穏やかな性格であり、こちらから刺激を与えなければ襲われるリスクは低いです。
しかし、こちらが意図していない行動で、アシナガバチを刺激してしまうケースもあります。
たとえば以下のようなシチュエーションが考えられます。
- 洗濯物にアシナガバチがとまっているのに気づかず取り込んでしまう
- アシナガバチの巣の位置を把握しておらず近づいてしまう
重要なのはアシナガバチに気づけるかどうかなので、洗濯物を取り込む際はよく確認し、羽音がしたと思ったら慎重に離れるなど刺激を極力さけましょう。
予防法2:巣ができそうな場所に殺虫剤を散布する
巣が作られやすそうなポイントや、以前巣を作られた場所には、定期的にハチ用の殺虫スプレーを散布しておきましょう。
アシナガバチは、日当たりが良い・風通しが良い・雨風をしのげる・開放的な場所を好んで巣作りをします。
たとえば以下のような場所です。
- 軒下
- ベランダ
- 室外機
- ガレージ
- 物置
- 庭木
特に、アシナガバチの女王バチが巣作りをスタートする春先頃には、より頻繁に対策を行うと良いでしょう。
殺虫スプレーのほかにも、木酢液やハッカ油なども忌避剤として効果的です。
予防法3:巣を見つけたら早めに駆除する
蜂の巣の駆除は小さい時期ほど危険度が少なく済みます。
巣が小さければ暮らすハチの数も少なく、駆除作業中に巣からハチが出てきてしまっても、被害を最小限にできるからです。
アシナガバチの巣を発見したら、可能な限り早く駆除作業を行いましょう。
プロに駆除作業を依頼する場合でも早期のほうが確実に対応できるため、アシナガバチの巣を発見したらすぐに相談してください。
アシナガバチに刺された際の対応
アシナガバチに刺されると、強い痛みや腫れが生じることがあります。体質によっては、アレルギー反応を起こす場合もあるため注意が必要です。
刺された際は放置せず、以下のような応急処置を行ってください。
- 安全な場所まで避難する
- 刺された箇所を流水でよく洗い流す
- 患部を冷やして安静にする
- 必要に応じて市販の抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を使用する
また、汗・吐き気・めまい・蕁麻疹・動悸・呼吸困難・意識障害などの全身症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。症状が重い場合は救急車を呼びましょう。
救急要請が必要か迷う場合は、#7119(救急相談センター)へ相談する方法もあります。
※「#7119」は全国共通サービスですが、一部地域では未導入、または一部エリアのみ対応の場合があります。最新の対応状況は各自治体・消防庁の案内をご確認ください。
アシナガバチは放置せず早めに駆除しよう
アシナガバチは比較的温厚なハチではあるものの強い毒性を持つため、見かけた際には早めの対応をしましょう。
4月~6月頃の10cm以下の小規模な巣であれば、状況によっては自力で駆除できる場合もあります。
ただし、アシナガバチに刺されるリスクは無くせないため、安全性を考慮してプロの業者への依頼をおすすめします。
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