
コウモリ駆除の費用相場はいくら?安く抑えるコツをプロが解説
2025.09.04
コウモリ駆除の費用は、建物の構造や被害の範囲によって数万円から数十万円と大きく変わります。 また、インターネット上では料金の安い業者が多く見受けられますが、実際に見積もりを依頼すると、想定より高額になる場合も少なくありません。 この記事では、費用相場の実態や内訳、見積もり時のチェックポイント、安く抑えるコツなどについて、わかりやすく解説します。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- コウモリ駆除の費用相場
- コウモリ駆除の料金が決まる仕組み
- コウモリ駆除費用を安く抑える方法
コウモリ駆除の費用相場

コウモリ駆除にかかる費用は、数万円から百数万円までと幅広く、被害の規模や作業内容によって大きく異なります。
たとえば、『コウモリを追い出すのみの簡易な作業』と、『糞の清掃や侵入口の封鎖・再発防止策までを含む本格的な施工』とでは、必要となる費用に大きな差が生じます。
一方、インターネット上では「駆除費用1万円〜」といった広告を目にすることもありますが、これは基本料金のみの場合が多いです。実際に現地調査をおこなった結果、見積金額が基本料金の数倍高くなるケースも少なくありません。
まず「ネット上で見かける格安価格の実態」と「実際の費用相場」について整理したうえで、被害状況別の目安金額や、見積もりの妥当性について詳しく解説します。
Webで見る「1万円」の正体と、実際の費用相場
「コウモリ駆除が1万円から」といった広告を見て、想像より安いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、この金額はあくまで基本料金であり、フンの清掃や侵入経路の封鎖、高所作業費などは別途料金が発生することが多いです。そのため、広告で見かける「1万円」ですべての作業が完了するわけではない点にご注意ください。

費用を比較する際は、単に金額の「安さ」だけを見るのではなく、どこまでの作業が含まれているのか、何が別料金になるのかを確認することが重要です。総額で比較したうえで、信頼できる業者を選びましょう。
被害状況から見るおおよその料金相場

コウモリ駆除の費用は、「一律で〇円」といえるものではありません。被害の範囲や侵入口の数、建物の構造や作業の難易度によって大きく異なります。
ここでは、実際の駆除現場でよく見られるケースを、被害の軽度・中度・重度の3段階に分けて、作業内容とおおよその費用感を紹介します。
ご自宅の状況がどのケースに当てはまるか、参考にしてください。
軽度の被害(通気口1箇所など):約1万円~
通気口や換気口などから、1〜2匹のコウモリが侵入している程度の軽微なケースです。まだ棲み着いて日が浅く、フン害もほとんど見られない状態であれば、比較的短時間の作業で対応ができます。
主な作業は、コウモリの追い出しと侵入箇所の封鎖作業です。高所作業やフン清掃が不要であれば、1箇所あたり1〜2万円程度で済むこともあります。
ただし、封鎖が不十分だとすぐに再侵入されるリスクがあるため、作業の丁寧さや再発防止策の有無が、将来的な費用に大きく影響します。
放置すると被害が拡大する恐れがあるため、早めに対応すれば結果的に費用を抑えられます。
中度の被害(複数の侵入箇所):約10万円~
屋根裏や軒下など、複数箇所からコウモリが出入りしている状態になると、被害は中度に分類されます。
フンが蓄積し、悪臭や汚染が発生しているケースが多く、作業工程や手間も大幅に増えます。
このレベルでは、以下のような対応が必要になります。
- 侵入口の調査・複数箇所の封鎖
- フンの清掃・消毒・殺菌
- 必要に応じて高所作業(足場や高所作業車の使用)
侵入経路が多くなるほど封鎖作業が複雑になり、費用が10万円~20万円程度かかることもあります。
重度の被害(大規模なフン害・修繕含む):約20万円~
長期間にわたりコウモリが住み着いていた場合、天井裏一面にフンが堆積しているような深刻な被害に発展します。
この場合、単なる駆除では済まず、次のような大規模作業が必要になります。
- 断熱材や木材の腐食・汚染による交換
- 消毒・除菌・脱臭
- 再発防止のための徹底的な封鎖工事
また、天井裏や屋根上など高所作業が多くなるため、安全確保のための足場設置費用だけで20万円以上かかることも。
被害の深刻度によっては、駆除と修繕・消毒などを合わせて合計100万円以上かかる場合もあります。
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コウモリ駆除に足場は必要?料金相場と必要性について
その見積もりは妥当?費用相場と照らし合わせる際のチェックポイント

見積もりを取っても、それが高いのか安いのかわからない方がほとんどです。
特に初めて駆除を依頼する場合、価格だけで判断するのは危険です。
というのも、駆除業者によって見積もりの出し方や記載内容が異なり、一見安く見えても後から追加費用が発生するケースが少なくないためです。
以下のようなチェックポイントを押さえておくことで、過剰な請求や手抜き施工を未然に防げます。
作業内容が明細化されているか
「駆除一式」や「作業一式」など、ざっくりとした記載の見積もりには注意が必要です。追い出し、封鎖、フン清掃、消毒、再発防止処理など、工程ごとに金額が分かれているかを確認しましょう。項目ごとに記載されていれば、必要な作業と不要な費用が見極めやすくなります。
単価や作業箇所数が明確か
封鎖作業がある場合、「1箇所あたり◯円」などの単価が明示されているかも重要です。侵入経路の数が多くなれば、その分コストがかさみます。数量が曖昧だったり、見積もりに根拠が示されていない場合は、後から追加請求される可能性があるため注意が必要です。
フン清掃・消毒が含まれているか
コウモリのフンには病原菌が含まれているため、清掃・消毒は衛生管理上不可欠です。しかし安価な業者では、これを省略している場合があります。見積もりに記載がない場合は、工程が省略されたり、別料金として後から請求される可能性もあるため、必ず確認しましょう。
足場費用・高所作業の記載があるか
屋根や2階の外壁など、高所作業が発生する場合は足場の設置が必要になることがあります。見積もりにその費用が含まれていない場合、後から別途請求されることもあるため、事前に確認しておきましょう。
保証の有無とその期間
再発防止の封鎖施工をしている場合、保証期間を設けている業者もあります。逆に、保証がない業者の場合は、コウモリが再侵入しても責任を取らないことがあるため注意が必要です。
コウモリ駆除の費用が決まる仕組みと内訳
見積もり金額を見ても、なぜその金額になるのかわかりづらいことがあります。というのも、コウモリ駆除の費用は、作業内容・被害の広がり・建物の構造など、さまざまな要素によって大きく変動するからです。
ここでは、まず基本的な料金内訳を明らかにしたうえで、金額が大きく変動する主な要因について詳しく解説していきます。
料金の仕組みを知っておくことで、「なぜこの費用がかかるのか」という疑問が解消され、不要な出費を防ぐ判断材料になります。
【料金内訳】駆除費用に含まれる基本の作業項目
コウモリ駆除の料金は、「追い出し作業料」だけでなく、4つの基本作業をセットで見積もるのが一般的です。そのため、内容を知らずに見積もりを見ると「高い」と感じてしまうことがあります。
ここでは、一般的な業者が費用に含めている基本作業項目を一つずつ解説します。どの業者に依頼する場合も、この内容が含まれているかは必ず確認しましょう。
追い出し作業
コウモリは鳥獣保護法により捕獲や殺傷が禁止されているため、駆除の基本は建物の外に追い出すことにあります。
その際には、専用の噴霧器や忌避剤を用いて、1匹残らずいなくなる状態にします。この段階で追い出しに失敗すると、封鎖してもコウモリが中に閉じ込められてしまうリスクがあるため、丁寧かつ確実な処理が求められます。
侵入経路の調査・封鎖
コウモリは1cmや2cmほどのわずかな隙間からでも侵入可能です。外壁、軒下、通気口など、あらゆる場所に入る可能性があるため、すべての侵入口の封鎖作業が求められます。
封鎖にはパンチングメタルやパテ、シーリング材などが使われ、見た目にも配慮して処理をおこなうのが一般的です。封鎖箇所が多いほど、作業工数と材料費が増えるため、費用にも反映されます。
フン清掃・消毒・殺菌
コウモリのフンにはカビ・ダニ・ウイルスなどの病原菌が含まれており、そのままにしておくと悪臭や健康被害の原因になります。フンの除去だけでなく、消毒や殺菌処理までおこなうかどうかで、業者ごとの対応の違いが表れます。
軽度なら清掃と簡易消毒で済みますが、被害が進んでいると断熱材の撤去や天井裏の一部解体が必要になることもあり、費用が大きく跳ね上がります。
出張費・諸経費
作業場所が遠方になる場合、出張費・高速代・駐車料金などが別途加算されます。また、養生や材料の運搬、資材費なども「諸経費」として請求されることがあります。
「諸経費一式」など曖昧な記載がある場合は、内訳の確認を忘れずにおこないましょう。
なぜ料金が変わる?コウモリ駆除の費用が変動する3つの要因
コウモリ駆除の費用がケースによって大きく変わるのは、現場ごとの作業内容・環境・リスクが異なるためです。
ここでは、見積もり金額に最も影響する3つの要素を解説します。
被害場所(屋根裏、壁の中、換気口など)
被害が発生している場所によって、作業のしやすさは大きく変わります。
換気口まわりなど地上からアクセスできる場所であれば作業も比較的容易ですが、屋根裏や壁の中の場合は、天井裏への進入口確保や壁の一部解体が必要になることもあります。
また、高所に位置する場所では、安全対策や足場の設置も必要になるため、施工難度によって費用が高くなる傾向にあります。
被害の範囲とコウモリの数
コウモリ駆除の費用は、被害がどれだけ広がっているかと、どの程度の数が潜んでいるかによって大きく変わります。
というのも、侵入経路が複数に及んだり、フンの散乱が広範囲に見られたりする場合は封鎖や清掃の作業工程が増えるため、費用も上乗せされるからです。
たとえば、通気口1箇所の被害なら、追い出しと封鎖だけで済むケースもあります。しかし、屋根裏の複数箇所にフンが広がっていたり、長期間住み着いていたりする場合は別です。清掃や消毒に加え、断熱材の撤去や交換まで必要になることもあります。
建物の構造と高所作業の有無(足場の費用影響)
急勾配の屋根がある家や屋根裏に点検口がない家など、建物の構造によっては、作業自体が難しくなり、費用も高くなります。
特に高所作業が必要な場合、足場の設置が必要なため高額になりがちです。
また、古い木造住宅などで構造が複雑な場合は、調査・施工両方に時間と技術が必要になり、見積もり金額に反映されるポイントです。
駆除費用を安くしたい際に注意すべき4つのコツ
コウモリ駆除は、焦って業者を選ぶと相場より高くなったり、不要な追加費用を請求されるリスクがあります。
しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、無駄な出費を避けて適正価格で駆除を依頼することは十分可能です。
ここでは、駆除費用を安く抑えるために有効な4つの具体策を紹介します。知っているだけで、最終的な費用に大きな差が出ることもあるため、ぜひ参考にしてください。
「コウモリかも?」と思ったらすぐ相談
駆除費用を抑えるには、被害が軽いうちに対処することが重要です。
コウモリは一度棲みつくと、フン害が広がり、侵入口も増えていきます。時間が経つほど作業範囲が拡大し、費用も増えてしまいます。
異変に気づいた時点でプロに相談すれば、封鎖と追い出しだけで対応できることも多く、費用も最小限に抑えられます。
「まだ様子を見よう」と放置すると、後で高額な請求につながるリスクがあるため、早期相談が大切です。

「自社施工」の業者を選ぶ
費用を抑えたい場合は、「自社施工」の業者をおすすめします。仲介業者やフランチャイズ経由の業者は、中間マージンが上乗せされて費用が高くなる傾向があります。
調査から施工までを自社スタッフが一貫しておこなう業者であれば、無駄なコストがかからず、施工の質にも責任を持って対応してくれます。
また現場で何かトラブルが起きた場合も、担当者間で情報が共有されているため、対応が早く、やり取りもスムーズに進みます。
費用を抑えつつ安心して任せたい場合は、ホームページで確認したり、見積もり時に「自社施工かどうか」を聞いてみましょう。
駆除に適した時期を選んで追加費用を防ぐ
コウモリ駆除は、依頼する時期によって作業難易度と費用が大きく変わります。
費用を抑えるためには、駆除難易度が上がる繁殖期と冬眠期は避けた方が避けた方がいいでしょう。
7月〜8月はコウモリの繁殖期
この時期は屋根裏などに子育て中のコウモリがいる可能性が高く、複数回に分けた対応や慎重な調査が必要になるため費用がかさみがちです。
11月〜3月はコウモリの冬眠期
この時期は越冬中の個体が動かず、発見・追い出しに時間がかかるため、追加調査や高所作業のリスクも増えます。
4月〜5月や9月〜10月の駆除が理想
この時期は繁殖・越冬の切れ目にあたり、駆除作業に適したタイミングです。この時期に依頼すれば、作業もスムーズに進み、費用も抑えやすくなります。
ただし、コウモリは一度棲みつくと、数週間から数か月でフン害が拡大し、結果的に高額な清掃や修繕が必要になることも多くあります。
そのため、「すぐに駆除するか」「時期を見て進めるか」については、プロに相談したうえで判断することをおすすめします。

「料金が安いだけ」の業者が危険な理由
「他社より安くします」といった広告に惹かれて依頼し、結果的に高額な追加請求や手抜き施工の被害に遭ったという相談は後を絶ちません。
コウモリ駆除は、再発防止までおこなって初めて完了といえる作業です。
それにもかかわらず、価格だけを売りにする業者の中には、必要な作業を省略して短時間で済ませるところもあります。
ここでは、そうした「安さだけ」の業者に潜むリスクを3つの観点から解説します。
「安い」の裏側にある追加請求・手抜き工事
広告やホームページでの「1万円から」などの表示は、「基本料金」であることがほとんどです。
実際は以下のような項目で、基本料金以外に費用がかかります。
- フンの清掃・消毒・殺菌作業
- 封鎖工事
- 高所作業費・足場代
中には本当に格安でコウモリ駆除を行う業者もいますが、安いのには理由があるため注意しましょう。
たとえば、費用を抑えるために薬剤や耐久性の弱い金網などが使われたり、消毒を省略するなど。手抜きで終わることもしばしばあります。
安さの理由がはっきりしない業者には、特に注意しましょう。
プロが警告する危険な業者の特徴
コウモリ駆除のプロから見て、気をつけるべき悪徳業者には共通点があります。
- 高圧的な態度を取ってくる
- 保証がない、または異常に短い
- 作業前に詳細な説明や見積り金額を提示しない
- 極端に安い(または極端に高い)料金の提示
- 会社情報や実績が不透明(住所・法人番号なし)
こうした業者は、施工後のトラブル対応が非常に悪く、連絡が取れなくなることもあります。
見積もりや相談の時点で違和感があれば、他の業者にも相談してみましょう。
実績の有無や保証内容が明確かなどを総合的に判断することが、危険な業者を避けるコツです。
我が家の駆除費用はいくら?
「コウモリ駆除の費用は◯万円くらい」といった相場情報だけでは、実際にご自宅でかかる金額まではわかりません。
企業のホームページやブログ記事などネットの情報だけでは、相場はわかっても実際にかかるコウモリ駆除費用はわかりません。
なぜならば、建物の構造や被害の範囲・侵入口の数などによって、現場ごとに必要な作業が大きく異なるからです。
そのため、まずは現地調査をすることが重要です。
ここでは、現地調査をするべき理由と、見積もりがどのように決まるのかをわかりやすくご説明します。
現地調査で駆除費用を知ることが第一歩
いかに熟練のプロでも、現地を見ないことには正確な見積りは出せません。
現地調査をすることで、自分では気づかなかった侵入口が発見できたり、フンの蓄積など被害状況が明確にできます。
コウモリ駆除業者に依頼するか迷っている内に被害が深刻化するため、早めに現地調査をおこないましょう。これがコウモリ駆除費用を抑えることにもつながります。
コウモリ駆除の費用を安く抑えるなら【駆除セイバー】
コウモリ駆除の費用をできるだけ抑え確実に対策をしたい方は、ぜひ【駆除セイバー】にお任せください。
駆除セイバーでは、基本料金が8,000円と安く、それ以外の費用もお見積り時にしっかりとご提示します。
もし駆除料金が高くなりそうな場合は事前にご説明し、必ずご納得いただいたうえで施工を実施しますのでご安心ください。
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