
コウモリは自分で駆除できる?スプレーで追い出す方法など
2025.07.10
家の周りでコウモリを見かけ、「住み着いているのでは?」と不安を感じていませんか? コウモリは一度家に侵入するとフンや騒音など深刻な被害をもたらす厄介な存在です。 いざ対策をしようにも、専門業者に依頼すべきか、費用はいくらか、自分で安全にできるのかなど、次々と疑問が浮かぶことでしょう。 この記事は、そんなお悩みを解決する「自分でできるコウモリ対策の完全ガイド」です。 対策の基本はもちろん、市販のスプレーなど具体的なグッズの効果的な使い方から、「バルサン」や「殺虫剤」が効くという噂の真偽まで、専門家の視点で分かりやすく徹底解説します。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- コウモリ駆除って自分でできるの?
- おすすめの忌避剤は?そもそもどれくらい効果がある?
- 自分でコウモリを駆除するときの注意点は?
コウモリ駆除を自分で対応するときのイメージ
まずはじめに、私たち駆除セイバーのコウモリ駆除風景をご紹介します。
このようにコウモリ駆除をしていくのですが、専用の薬剤やノウハウがないと効果が薄く、ご自分で対処するのは難しいかもしれません。
コウモリ対策は「追い出して、塞ぐ」が鉄則です。
- 高所での危険な作業
- 無数にある侵入経路の特定
- 法律(鳥獣保護管理法)の遵守
これら全てを完璧に行うのは、プロでなければほぼ不可能です。
それでもいいから自分でやりたい!という方は、この記事で紹介する方法でコウモリを追い出してみましょう。
コウモリを自分で駆除する前に

ご自身でのコウモリ対策は、費用を抑えられるなどのメリットがあります。
一方で、自分でコウモリを駆除する前に、必ず知っておいていただきたい重要な前提条件(リスク)が存在します。
自分で駆除を始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、以下の3つのポイントを必ずご確認ください。
許可なくコウモリを殺傷・捕獲することは法律で禁じられている
コウモリは鳥獣保護管理法という法律で守られています。
良かれと思って行った対策が、意図せず法律違反となってしまうケースも少なくありません。
自宅内にコウモリが発生して被害がでている状況であったとしても、殺傷・捕獲に関しては許可が必要です。
コウモリは危険なウイルスを保有しているため自分での駆除はリスクがある
コウモリ本体やそのフンには、健康被害を引き起こす可能性のあるウイルスや細菌、カビなどが含まれていることがあります。
十分な知識と装備なしでの作業は、ご自身やご家族を危険に晒すことになりかねません。
市販の対策グッズには退治能力に限界がある
ホームセンターやドラッグストアなどで手に入るグッズは手軽ですが、プロが使用する業務用資材と比べると、効果の持続性や威力には大きな差があります。
この「限界」を知らずに対策をおこなうと、再発を繰り返し、結果的に時間も費用も無駄になってしまうことがあります。
これらのリスクを十分に理解した上で「それでも自分でコウモリ対策をしたい」という方のために、次のセクションでは対策を成功させるための具体的なポイントを解説していきます。
コウモリ対策にあたり押さえるべき3つのポイント
具体的な対策に取り掛かる前に、まずは成功の鍵となる3つの重要なポイントを理解しておく必要があります。
この基本を押さえることが、無駄な労力を避け、安全かつ効果的な対策を行うための第一歩です。
ポイント1:コウモリ対策の基本は「追い出し」と「侵入防止」
コウモリ対策で最も重要な原則、それは「追い出し」と「侵入防止」を必ずセットで行うことです。
コウモリは、一度気に入った場所を「ねぐら」と定めると、非常に強い執着心を示します。これを「帰巣本能」と呼びます。
そのため、忌避スプレーなどでコウモリを追い出すことに成功しても、侵入経路がふさがれていないと意味がありません。
しばらくして「安全な場所に戻ろう」とコウモリが高確率で帰ってきてしまい一時的な対処で終わってしまいます。
つまり、追い出す作業だけでは、いたちごっこになってしまうのです。根本的な解決のためには、以下の2段階のプロセスが不可欠です。
<自分でコウモリ駆除>やるべきことまとめ
追い出し | 家の中にいるコウモリを、忌避剤などを使って完全に外へ追い出す。 |
侵入防止 | コウモリが出入りしていた全ての隙間や穴を物理的に完全に塞ぎ、二度と戻れないようにする。 |
この「追い出し」と「侵入防止」の両方を確実に行うことこそがコウモリ対策の要です。
ポイント2:法律違反にならないための注意事項
自分で駆除するリスクの一つとして「法律」に触れましたが、もう少し詳しく見ていきましょう。
「厄介なコウモリなんだから、捕まえてしまえばいいのでは?」そう思う方もいるかもしれませんが、それは絶対にやってはいけません。
コウモリは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称:鳥獣保護管理法)」によって保護されている野生動物です。
この法律により、都道府県知事の許可なくコウモリを捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることは法律で固く禁じられています。たとえ自宅に住み着いたコウモリであってもこの法律は適用されます。
もし違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科される可能性があります。
刑罰や罰金を避けたい方は、コウモリを傷つけることなく「追い出す」という方法を守るようにしましょう。
自分でコウモリ駆除をするのが不安な方は、コウモリ駆除業者に任せることを検討することをおすすめします。

ポイント3:安全な作業のための服装と準備すべき道具リスト
コウモリが持つウイルスや細菌のリスクからご自身の身を守るためにも、対策作業の際の安全装備は不可欠です。
コウモリのフンにはカビや細菌が含まれている可能性があり、健康被害のリスクが伴うためです。
また、屋根裏などでの作業はホコリっぽく、高所での作業が必要となるため怪我の危険もあります。
安全を確保するため、作業前には必ず以下の保護具と道具を準備してください。
【必須の安全装備】
- マスク
- ゴム手袋
- 保護ゴーグル
- 汚れてもいい長袖・長ズボン
- 帽子またはヘッドキャップ
【あると便利な道具】
- ヘッドライト
- 脚立
- 霧吹き
- ビニール袋、ホウキ、チリトリ
- 消毒用アルコール(エタノール)
安全装備・便利道具まとめ
マスク | 乾燥したフンの粒子やホコリを吸い込まないよう、目の細かい防塵マスク(できればN95規格のもの)を着用しましょう。 |
ゴム手袋 | フンやコウモリに直接触れないよう、厚手のゴム手袋を必ず装着しましょう。 |
保護ゴーグル | フンの粒子や薬剤が目に入るのを防ぐことができます。 |
汚れてもいい長袖・長ズボン | 皮膚の露出をなくし、ダニなどから身を守ります。 |
帽子またはヘッドキャップ | 髪の毛にホコリやフンが付着するのを防ぎます。 |
ヘッドライト | 屋根裏など暗い場所を両手で作業するために必須です。 |
脚立 | 高い場所の侵入経路を確認・封鎖するために必要です。 |
霧吹き | フン清掃の際に、粉塵の飛散を防ぐために使います。 |
ビニール袋、ホウキ、チリトリ | フンを回収するために使います。 |
消毒用アルコール(エタノール) | 清掃後の消毒に使います。 |
これらの準備を万全に整えることが、安全なコウモリ対策の基本です。
自分でできるコウモリ対策の3ステップ

準備が整ったら、いよいよ実践です。コウモリ対策は、以下の3つのステップに沿って順序良く進めることが成功への近道です。焦らず、一つ一つのステップを確実に行いましょう。
ステップ1:コウモリを家から追い出す
まず、家の中にいるコウモリを外へ追い出します。この作業をおこなう際、効果を最大限に高めるための「時期」と「時間帯」があります。
最適な時期:春(4月〜5月)または秋(9月〜10月)
夏の繁殖期(7月〜8月)は、まだ飛べない子コウモリが巣に取り残されて死んでしまう可能性があり、法律や衛生面で問題となります。また、冬はコウモリが冬眠しているため、忌避剤の効果が出にくい可能性もあります。
最適な時間帯:夕方〜日没後
コウモリは夜行性で、エサを探しに夕方から日没後にかけて巣から出て行きます。この時間帯は巣にいるコウモリの数が最も少なくなり、ここを狙うことでコウモリの追い出し作業が効率的になります。
家からコウモリを追い出すタイミングとして春もしくは秋の夕方~日没後が適切です。
このタイミングで、忌避スプレーなどの追い出しグッズをコウモリが潜んでいそうな屋根裏や換気口内部に向かって使用しましょう。
効果的な使い方は後述します。
ステップ2:コウモリの侵入経路を特定し、完全に封鎖する
コウモリ対策において最も重要かつ根気のいる作業が、この侵入経路の特定と封鎖です。
コウモリはわずか1〜2cmの隙間からでも侵入できます。そのため、考えられる全ての隙間を徹底的にチェックしましょう。
【主な侵入経路のチェックポイント】
□ 屋根: 瓦のズレや隙間、棟板金の隙間
□ 壁: 外壁のひび割れ、モルタルの剥がれ、羽目板の隙間
□ 通気口・換気口: 壊れた換気扇、通気口の網の破れ
□ 窓・シャッター: シャッターの戸袋、サッシの隙間
□ 配管周り: エアコンの配管を通す穴の周りの隙間
□ その他: 軒下と壁の接合部分、破風板の隙間
特定した侵入経路を、後述する侵入防止グッズを使って、物理的に完全に塞ぎます。
この際、必ず全てのコウモリが家から出て行ったことを確認してから封鎖作業を行ってください。
コウモリを家の中に閉じ込めてしまうと中で死んでしまい、悪臭や害虫発生の原因となります。
ステップ3:残ったフンを安全に掃除する方法
コウモリを追い出し、侵入経路を塞いだら、最後に残されたフンを清掃します。フンには感染症のリスクがあるため、正しい手順で安全に行うことが不可欠です。
フン清掃の基本手順
1.完全防備:
マスク、ゴーグル、手袋等を必ず着用して、フンを直接さわらないようにします。
2.湿らせる
霧吹きでフンに軽く水をかけ、粉塵が舞い上がるのを防ぎましょう。
3.回収する
ホウキとチリトリでフンを集め、ビニール袋に密閉して可燃ゴミとして処分します。処分する際は自治体のルールに従いましょう。
4.消毒する
フンがあった場所とその周辺に、消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウム溶液をスプレーし、しっかりと消毒・殺菌します。
コウモリを自分で駆除する前に確認すべきこと
コウモリを自分で駆除する前に、どこまでできるのか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
一つでも「難しい」と感じる項目があれば、無理せずコウモリ駆除業者への相談を検討することをお勧めします。
チェックリスト
- 高い場所での作業を安全に行えるか
- 屋根裏・壁の隙間などにアクセスできるか
- 追い出しに最適なタイミングで作業できるか
- 忌避スプレーなどの追い出しグッズを準備できるか
- 安全装備(マスク、ゴーグル、手袋など)を準備できるか
- 侵入経路となる1〜2cmの隙間を見つけ出すことができるか
- 侵入経路を塞ぐための資材(金網、パテ、シーリング材など)を準備し扱えるか
- 汚染されたフンを、健康リスクを理解した上で安全に清掃・消毒できるか

コウモリ追い出しグッズを徹底比較
コウモリを家から追い出すためには、市販されているグッズを効果的に使うことが鍵となります。ここでは、代表的な追い出しグッズの種類と、それぞれの特徴、効果的な使い方を詳しく解説します。
市販の人気スプレーの比較
最も手軽で即効性があるのが、コウモリ専用の忌避スプレーです。コウモリが嫌う強烈なハッカ系のニオイを噴射することで、コウモリを驚かせ、棲み処から追い出します。
市販スプレー3選の比較(スーパーコウモリジェット等)
製品名 | 主な特徴 | メリット | デメリット |
イカリ消毒 スーパーコウモリジェット | 強力なハッカ臭、ジェット噴射 | 即効性が高く、遠くまで届く。付属ノズルで狭い隙間にも対応。 | 噴射時間が短い(約45秒)。効果の持続時間が3〜6時間と短い。 |
フマキラー コウモリバリア | パウダー配合で効果が持続しやすい | 逆さまでもスプレーでき、屋根裏などに使いやすい。 | ジェット噴射力はややマイルド。パウダーが白く残ることがある。 |
アース製薬 ネズミ一発退場 (くん煙タイプ) | 水を使うくん煙式。ハッカ油・ハーブ成分配合 | 屋根裏など閉鎖された空間全体に煙が行き渡る。 | 火災報知器に注意が必要。使用中は室内に入れない。 |
効果的な使い方(場所・時間・頻度)と注意点
場所
コウモリが潜んでいる換気口の内部、壁の隙間、シャッターの戸袋など、ピンポイントで狙います。
時間
コウモリが巣から出て行く夕方〜日没後に使用し、残っている個体を追い出します。
使い方
風上から噴射し、薬剤を吸い込まないように注意します。危険ですので必ずマスクとゴーグルを着用してください。
頻度
市販のコウモリ駆除スプレーは、持続時間が3~6時間ほどの物が多いです。そのため、追い出しきれていないコウモリがいたり、戻ってくる個体もいるため、その都度噴射が必要です。
重要
スプレーの効果は一時的なものです。コウモリを追い出した後、効果が切れるまでの数時間以内に、必ず侵入経路を封鎖する作業を行ってください。
天然成分で安心なハッカ油スプレーの自作方法
コストを抑えたい方や、化学成分に抵抗がある方には、ハッカ油を使った自作スプレーも有効です。
【用意するもの】
- ハッカ油:20〜30滴
- 無水エタノール:10ml
- 精製水(または水道水):90ml
- スプレーボトル(100ml容量、ポリスチレン(PS)製以外)
【作り方】
- スプレーボトルに無水エタノールとハッカ油を入れ、よく振り混ぜます。
- 精製水を加え、さらにしっかりと振り混ぜたら完成です。
コツや注意点
ハッカ油は油性のため、水と直接混ざりにくい性質があります。
先に無水エタノールと混ぜることで、水と均一に混ざりやすくなります。
市販品ほどの強力な噴射力はありませんが、ベランダの手すりや網戸など、コウモリが寄り付きやすい場所にこまめにスプレーすることで、一定の忌避効果が期待できます。
ただし、効果の持続時間は1〜2時間程度と非常に短いため、根気強い対策が必要です。
市販品と業務用の忌避剤の違い
ここで紹介した市販スプレーの多くは、コウモリが嫌がる「ハッカ系」の成分を主としています。
手軽に入手でき一定の効果が期待できますが、プロが使用する忌避剤と比べると効力が劣ります。
私たちが使用する専用の忌避剤は、ワサビやトウガラシ(カプサイシン)といったより強力で刺激の強い成分を独自に配合しています。
なぜなら、ハッカ系のニオイは、コウモリが次第に「慣れてしまう」リスクがあるからです。
慣れられてしまうと忌避効果は著しく低下します。より確実な追い出し効果を追求するため、より強力で、コウモリが慣れにくい成分の薬剤をプロは使用しているのです。
屋根裏など広範囲に有効な忌避剤の使い方
屋根裏のように、スプレーが届きにくい広い空間には、空間全体に効果を行き渡らせるタイプの忌避剤が有効です。
錠剤タイプ(ナフタレン系)
コウモリが嫌うナフタレン(防虫剤の成分)の錠剤を、屋根裏などに均等にばら撒きます。効果の持続期間が比較的長い(約1ヶ月程度)のがメリットですが、独特の臭いが室内にまで及ぶ可能性があります。
くん煙タイプ(ハーブ系)
水や火を使って有効成分を含んだ煙を発生させ、屋根裏の隅々まで行き渡らせます。一度に広範囲をカバーできますが、効果は数日程度と短めです。使用中は火災報知器が作動しないようカバーをかけるなどの対策が必要であり、使用後は十分な換気が必須です。
スプレーの効果の限界と組み合わせ方
ここで強調しておきたいのは、忌避スプレーやくん煙剤は、あくまでコウモリを「追い出す」ための一時的な手段に過ぎないということです。これらの製品の効果は永続的ではありません。
特にスプレーは持続時間が短いため、数時間から数日後には効果が薄れ、侵入経路が塞がれていなければコウモリは戻ってきてしまいます。
スプレーで追い出す作業は、「侵入経路の封鎖」とセットで行わなければ意味がありません。
「スプレーで追い出す → 効果が切れる前に侵入経路を完全に塞ぐ」この流れを徹底することが、コウモリ対策を成功させる最大の秘訣です。
市販スプレーのみでは被害が再発しやすい
実は、私たちプロの現場では「市販スプレーを試したけど効果がなかった」というご相談を非常によくお受けします。それには明確な理由があります。
市販のスプレーは、手前にいるコウモリを一時的に追い出す効果はあっても、壁の奥深くや屋根裏の断熱材の内部に潜んでいるコウモリまで追い出すほどの威力はありません。
例えば、30匹の群れがいたとしても、表面的な2〜3匹程度しか出ていかない、というのが実情です。
最も危険なのは、中途半端な効果によって残ったコウモリが中で死んでしまうケースです。
その死骸が腐敗し、強烈な臭いを放ち始めると、その腐敗臭が新たなコウモリやそれ以外の害獣・害虫をも呼び寄せる原因となり、被害が再発・悪化してしまうのです。
安く済ませようとした対策が、結果的に被害を深刻化させ、何度も駆除を繰り返す「捨て金」になってしまうことは避けなければなりません。
「スプレーで追い出す → 効果が切れる前に侵入経路を完全に塞ぐ」この流れを徹底することが、コウモリ対策を成功させる最大の秘訣です。

侵入防止グッズを徹底比較
追い出し作業と並行、もしくは直後に行うべき最も重要な作業が、侵入経路の封鎖です。場所や隙間の大きさに応じて、適切なグッズを使い分けましょう。
シーリング材の選び方と使い方
シリコンを使用して外壁のすき間を埋める素材を「シーリング材」と呼んでおり、コウモリ対策の侵入防止で良く使用されています。外壁のひび割れや、壁と屋根の接合部分など、数ミリ〜1cm程度の細かい隙間を埋めるのに最適です。
変成シリコンが最適
屋外で使用するため、耐水性・耐候性に優れた「変成シリコン」タイプのシーリング材を選びましょう。ホームセンターで、コーキングガンとセットで購入が可能です。
シーリング材の使い方
塞ぎたい隙間のホコリや汚れをよく拭き取り、コーキングガンを使って隙間が完全に埋まるように充填します。表面をヘラでならすと綺麗に仕上がります。
金網・パンチングメタルの設置方法
換気口や通気口のように、空気の流れを確保しつつコウモリの侵入を防ぎたい場所には、金属製の網が最適です。
網目が細かいものを選ぶ
コウモリが通り抜けられないよう、網目が1cm以下のものを選びます。サビに強く耐久性の高い「ステンレス製」がおすすめです。パンチングメタル(多数の小さな穴が開いた金属板)も有効です。
すき間なく設置する
通気口のサイズに合わせてハサミやニッパーでカットし、ビスや強力な屋外用両面テープ、接着剤などで隙間なく固定します。
忌避成分入りパテの活用法
エアコンの配管を通すために開けられた壁の穴と、配管との間にできる不規則な形の隙間を埋めるのに便利です。
配管用パテがおすすめ
粘土のように手で形を整えられる「配管用パテ」が使いやすいです。コウモリが嫌うトウガラシ成分(カプサイシン)などを含んだ「忌避成分入りパテ」を選ぶと、侵入防止効果がさらに高まります。
とにかくすき間を埋めることが重要
パテをよく練って柔らかくし、配管と壁の隙間に押し込むようにして、隙間が完全になくなるまでびっちりと埋めます。
100均グッズを活用した侵入防止アイデア
本格的な資材を揃える前に、まずは低コストで試したいという方のために、100円ショップで手に入るグッズを活用したアイデアをご紹介します。
ステンレスたわし・スチールウール
小さな隙間に詰め込むことで、コウモリがかじって侵入するのを防ぎます。
バーベキュー用の金網
換気口のサイズが合えば、簡易的なカバーとして利用できます。
隙間埋めテープ(防水タイプ)
窓のサッシ周りなど、小さな隙間を塞ぐのに使えます。
ただし、これらはあくまで応急処置的な対策です。耐久性は専用品に劣るため、長期的な効果を望む場合は、ホームセンターなどで適切な資材を購入することをお勧めします。

バルサン・殺虫剤は逆効果?
コウモリ対策を調べていると、「バルサンが効く」「殺虫剤で駆除できる」といった情報を見かけることがあります。しかし、これらの方法は効果がないばかりか、かえって状況を悪化させたり、法律違反になったりする危険性があります。
「コウモリに殺虫剤」は効果がない
害虫駆除のイメージが強い「バルサン」などのくん煙剤ですが、コウモリ対策としての使用は推奨されません。主な理由は以下の通りです。
効果が薄い
くん煙剤の主成分は、主に昆虫の神経系に作用するよう作られています。哺乳類であるコウモリに対しては、嫌がって一時的に逃げることはあっても、致命的な効果や持続的な忌避効果は期待できません。
中で死なせてしまうリスクも
煙に苦しんだコウモリが、屋根裏の奥深くや壁の内部など、手の届かない場所へ逃げ込み、そこで弱って死んでしまうことがあります。死骸が腐敗し、強烈な悪臭やウジ・ハエなどの二次的な害虫発生の原因となり、事態をさらに悪化させます。
火災報知器の作動
煙が火災報知器に反応し、警報が鳴ってしまうトラブルが頻発します。
コウモリ専用忌避剤と殺虫剤の成分・効果の違い
ゴキブリやハエ用の殺虫剤をコウモリに直接噴射しようと考える方もいるかもしれませんが、これも絶対にやめてください。
害虫にしか効果がなくコウモリには効かない
殺虫剤の成分(ピレスロイド系など)は、昆虫特有の生理機能に作用するものです。体のつくりが全く異なる哺乳類のコウモリには、ほとんど効果がありません。
明確な法律違反
万が一、殺虫剤によってコウモリが死んでしまった場合、それは鳥獣保護管理法に違反する「殺傷行為」にあたり、罰則の対象となります。
「忌避剤」と「殺虫剤」は別物
コウモリ対策で使うべきは、あくまで殺傷を目的としない「忌避剤(きひざい)」です。これはコウモリが嫌がるニオイで「追い払う」ためのものであり、殺すための「殺虫剤」とは目的も成分も全く異なります。この違いを正しく理解してください。
コウモリ対策に「効かない」と言われるグッズ
その他、効果が疑問視されている対策グッズについても解説します。
超音波装置
コウモリは自らも超音波を発して生活しており、外部からの超音波にはすぐに慣れてしまいます。また、超音波は壁などの障害物を通り抜けられないため、効果範囲が非常に限定的です。
磁石
「磁力でコウモリの方向感覚を狂わせる」という理論ですが、科学的な根拠は乏しく、効果はほとんど期待できません。
CD・キラキラ光るもの
鳥よけとして使われることがありますが、夜行性で視力にあまり頼らないコウモリに対しては、ほとんど効果がありません。
これらの効果が薄い対策に時間とお金を費やすよりも、確実な「追い出し」と「侵入防止」に注力することが重要です。
プロに依頼する判断基準とは?自分でできる範囲の見極め方
自分でコウモリの対策をすることには限界があります。無理な作業は怪我や事故、対策の失敗につながります。以下のようなケースに当てはまる場合は、無理せず専門の駆除業者に相談することを強くお勧めします。
ご自身でのコウモリ対策が難しく業者に依頼必須となる3つのケース
作業場所に危険が伴う場合
屋根の上や、高所の壁、不安定な足場の屋根裏など、転落の危険がある場所での作業は非常に危険です。安全が確保できない場合は、絶対に無理をしてはいけません。
コウモリの数が多い・被害が深刻な場合
フンの量が尋常ではない、夜間の騒音がひどいなど、コウモリが大量に住み着いている形跡がある場合、個人での完全な追い出しや清掃は困難を極めます。
侵入経路が特定できない・複雑な構造の場合
家の周りをくまなく探しても、どこからコウモリが出入りしているのか分からない場合や、家の構造が複雑で封鎖作業が難しい場合は、専門家の知識と経験が必要です。
失敗しない!信頼できる駆除業者の選び方
業者に依頼する際は、以下のポイントをチェックして、信頼できる業者を選びましょう。
見積もりが無料
作業前に必ず現地調査を行い、被害状況と作業内容、料金を明確に記載した見積もりを無料で提示してくれるか。
説明が丁寧
なぜその作業が必要なのか、どんな薬剤や資材を使うのかを、素人にも分かりやすく説明してくれるか。
再発保証がある
施工後に万が一コウモリが再侵入した場合に、無料で再対応してくれる保証制度があるか。(保証期間や条件も確認)
複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく、対応の丁寧さや保証内容を比較検討することをお勧めします。
業者に依頼した場合の費用相場と作業内容
コウモリ駆除の費用は、被害の状況(フンの量、巣の場所)、建物の構造、作業の難易度によって大きく変動しますが、一般的な相場は追い出しと侵入防止工事一式で5万円〜30万円程度となることが多いです。
これには専門的な追い出し作業、手の届かない場所の侵入経路封鎖、特殊な機材を使ったフンの清掃・消毒、再発保証などが全て含まれています。
ただし、これらの費用についてはあくまでも目安です。コウモリの数や被害状況により、前述の作業に加えて再発防止施工やクリーニング代なども発生する可能性があります。
自分で対策をおこなったものの、コウモリに対しての効果が得られず、結果的に余計な費用がかかるケースも少なくありません。
コウモリ被害、自力での解決は極めて困難です
コウモリ対策は「追い出して、塞ぐ」が鉄則。しかし、
- 高所での危険な作業
- 無数にある侵入経路の特定
- 法律(鳥獣保護管理法)の遵守
これら全てを完璧に行うのは、プロでなければほぼ不可能です。
少しでも「面倒だ」「怖い」「自分には無理かも…」と感じたなら、無理に自分で駆除するのはやめましょう。
中途半端な対策は、時間とお金の無駄になるだけでなく、被害をさらに悪化させる危険さえあります。
もう、コウモリのことで悩むのは終わりにしませんか?
私たち 駆除セイバーは、コウモリを始めとした害獣駆除の専門家集団です。
厄介な追い出しから、わずか数センチの隙間も見逃さない完璧な侵入防止まで全てお任せください。
再発の不安から完全に解放され、安心できる日常を取り戻しましょう。
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