
家に出たのはどのネズミ?ネズミの種類を知って正しく対策
2025.12.23
家の中でネズミを見かけたり、フンを発見して、「どのネズミが出たんだろう?」「どう対策すべき?」と不安になっていませんか? ネズミは種類によって行動のクセや好む環境が大きく違います。 そのため、どのネズミか分からないまま対策すると、適切な駆除ができず逆に被害が広がることもあります。 この記事では、そんな不安を解消するために、家に出やすいネズミの種類と見分け方を、プロが分かりやすく解説します。 まずは、ご自身の家に出たネズミの種類を特定するところから始めましょう。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- ネズミの種類と判別方法
- ネズミの種類ごとのラットサインの違い
- ネズミ対策の方法と業者の選び方
ネズミの種類と判別方法
家に侵入するネズミは主にドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類です。
見た目やフンの大きさ、生息場所の違いを知っておくと、ネズミの種類を判断しやすくなります。まずは、それぞれの特徴を表で整理して確認しましょう。
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ドブネズミの特徴と生態

ドブネズミは体格が大きく、地面に近い場所で行動するネズミです。水回りや床下によく現れ、飲食店や住宅の下層階で被害が起こりやすい種類でもあります。
| 項目 | 内容 |
| 見た目と大きさ | 体長18〜26cmほどで、ずんぐりした体型。耳は小さめ。しっぽは体長より短い。 |
| 主な生息場所 | 床下・キッチン周り・下水付近・建物の低い場所。水辺や湿気のある環境を好む。 |
| 好む食べ物 | 肉・魚などの動物性食品を好むが雑食性。生ゴミにもよく集まる。 |
| フンの特徴 | 大きく太いカプセル型。両端が丸く、18〜20mm程度と大きめ。床面にまとまって落ちることが多い。 |
クマネズミの特徴と生態

クマネズミは高所を好み、天井裏や壁の中などを移動するネズミです。警戒心・学習能力が非常に高く、家庭でもっとも厄介な種類といわれています。
| 項目 | 内容 |
| 見た目と大きさ | 体長15〜20cmほど。細身で身軽。耳が大きめ。しっぽは体長より長い。 |
| 主な生息場所 | 天井裏・壁の中・配線ダクト・棚の上などの高所。マンションの上層階にも侵入する。 |
| 好む食べ物 | 穀類・種子・乾燥食品を好む。油分の多い食品にも寄りつく。 |
| フンの特徴 | 細長く、とがった形。10〜15mm程度。移動しながら落とすため散らばっている。 |
ハツカネズミの特徴と生態

ハツカネズミは小型で、郊外の住宅・倉庫・納屋などに出やすいネズミです。わずかなすき間でも通れるため、侵入経路が分かりにくいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 見た目と大きさ | 体長6〜9cmほどで小柄。耳が大きく、しっぽは短い。腹側は白っぽいことが多い。 |
| 主な生息場所 | 食品庫・物置・壁際・キッチン周り。農家や郊外の住宅で多く見られる。 |
| 好む食べ物 | 穀物・種子などの植物質。パンくずや乾物にも寄りつく。 |
| フンの特徴 | 3〜6mmほどの米粒サイズ。両端がとがり、小さく軽いため散らばりやすい。 |
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野生のネズミは主に2種類
家の周辺や庭、畑など、屋外で見かける野生のネズミも存在します。
野生のネズミは、基本的には屋内に住みつきませんが、屋外から家に侵入することがあります。
代表的なのが「ヒメネズミ」と「カヤネズミ」の2種類で、どちらも家ネズミとは生態が異なります。
ヒメネズミの特徴と生態
ヒメネズミは森林性の野生種で、本来は屋内に巣をつくるタイプではありません。ただし、寒い季節や天候の影響で、一時的に建物へ入り込むことがあります。
| 項目 | 内容 |
| 見た目と大きさ | 体長6.5〜10cm、しっぽは体長と同程度。目が大きく、背は茶色・腹は白。 |
| 主な生息場所 | 森林・雑木林・庭木周辺・低木。樹上移動が得意。 |
| 好む食べ物 | 種子・木の実・昆虫など。季節により食性が変わる。 |
| フンの特徴 | 小さくて細い。粒はハツカネズミに似ているが、屋内で見られる機会は少ない。 |
カヤネズミの特徴と生態
カヤネズミは、イネ科の葉を編んだ球形の巣をつくるのが特徴的な野生種です。地域によっては保護対象にもなるほどで、屋内に定着することはほとんどありません。
| 項目 | 内容 |
| 見た目と大きさ | 体長5.5〜8cm、体重7〜14gと日本最小クラス。細身で小柄。 |
| 主な生息場所 | 草地・河川敷・田んぼの周辺。イネ科植物が茂る環境を好む。 |
| 好む食べ物 | 雑草の種子・小型昆虫。自然環境に依存した食性。 |
| フンの特徴 | 非常に小さく、屋内で見られることはまれ。発見されにくい。 |
ネズミの寿命は種類で変わる?
ネズミの寿命は、以下によって大きく変わります。
- 種類・飼育環境(野外/室内)
- 天敵の有無
- 食料状態
一般的に、野外で暮らすネズミは外敵や環境ストレスが多く、寿命は短めです。ただし、整った環境では、同じ種類でも寿命が2〜3倍になることがあります。
一方、ペットとして飼育されるハムスターやデグーは、安全な環境では比較的長生きする傾向があります。
| 種類 | 野外での寿命 | 建物下での寿命 | 特徴・補足 |
| ドブネズミ | ~1年 | ~3年 | 野外では死亡率が高く、長生きしにくい。 |
| クマネズミ | ~1年 | ~4年 | 警戒心が強く、建物内では比較的生き残りやすい。 |
| ハツカネズミ | ~1年半 | ~3年 | 軽快な動きと繁殖力が特徴。 |
| ヒメネズミ(野生種) | ~2年 | ~5年 | 森林性のネズミ。野外は短命、飼育下では5年生存の例あり。 |
| カヤネズミ(野生種) | ~2年 | ~5年 | 日本最小クラスのネズミ。自然環境では捕食されやすく短命。 |
| ハムスター(ペット) | ― | 1.5~3年 | ゴールデン系では2〜3年。ジャンガリアンなど小型は短め。 |
| デグー(ペット) | ― | 5~8年 | 飼育下は長寿。環境管理で寿命が大きく変わる。 |
野外のネズミは、寿命が短いからといって安心はできません。。短命である一方、1年に何度も繁殖し、数が一気に増えてしまいます。

ネズミの種類によって異なる「ラットサイン」
ネズミは種類ごとに、フンの形・音の特徴・かじり跡・足跡(こすり跡)に違いがあります。このような痕跡を「ラットサイン」と呼び、どの種類のネズミが侵入しているかの判断材料になります。
ここでは、家庭で特に目撃されやすいドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの違いを見ていきましょう。
フンで見分ける
ネズミ判別でもっとも信頼性が高いのがフンです。
ネズミのフンは、落ちている場所やまとまり方にも、種類ごとの違いが表れます。
| 種類 | サイズ | 色 | 形 | 場所 | まとまり方 |
| ドブネズミ | 18〜20mm | 褐色・灰色 | カプセル型で両端が丸い | 床・キッチン下・水回り | 同じ場所にまとまりやすい |
| クマネズミ | 10〜15mm | 茶・灰色 | 細長く、とがっている | 天井裏・棚上・壁上部 | 移動ルートに沿って点在・連続する |
| ハツカネズミ | 3〜6mm | 茶色 | 米粒サイズで、両端がとがっている | 壁際・食品棚・家具のすき間 | 小さく軽いため散らばる |
音で見分ける
ネズミは夜行性のため、足音や動作音から種類を推測できます。
音や音の発生場所に注目しましょう。
| 種類 | 音の特徴 | 音がする場所 | 傾向 |
| ドブネズミ | 「ドスドス」「ガサガサ」と重い音 | 床下・1階の配管周り | 地面近くを移動 |
| クマネズミ | 「カサカサ」「トトトッ」と軽い音 | 天井裏・壁内 | 高所を素早く移動 |
| ハツカネズミ | 「カリカリ」「カサッ」と小さく軽い音 | 家具のすき間・壁際 | 音が小さい |
かじり跡で見分ける
ネズミは前歯が伸び続けるため「かじり」は必ず発生します。かじり跡がついた高さや太さが種類を見分ける手がかりになります。
| 種類 | かじり跡の特徴 | よく見られる場所 | 備考 |
| ドブネズミ | 太く深いかじり跡 | 床付近の木材・樹脂管 | 噛む力が強く深い噛み跡 |
| クマネズミ | 高所の配線・天井材にかじ跡 | 天井裏・配線ダクト | 高所の噛み跡はクマネズミがほとんど |
| ハツカネズミ | 細かく軽いかじり跡 | 食品袋・お菓子箱 | 小物の包装被害が多い |
足跡で調べる
足跡やこすり跡も、重要なラットサインです。
| 種類 | 足跡の特徴 | こすり跡の位置 | 判別ポイント |
| ドブネズミ | 大きめの足跡 | 低所の太い黒スジ | 太いこすり跡が低い位置に出る。 |
| クマネズミ | 中~小 | 高所のこすり跡 | 高い場所に足跡・皮脂跡が残る。 |
| ハツカネズミ | 小さく細かい | 壁際・食品棚 | 細かい点状跡が連続して見えることが多い。 |
今すぐできるネズミ対策とプロの駆除方法
ネズミの被害は気付かないうちに広がりやすいため、予防がとても大切です。
それでも家に侵入されてしまった場合は、応急処置をおこなうことで、被害の拡大を一時的に抑えることができます。
しかし、ネズミは学習能力が高く警戒心も強い生き物です。家庭の対策だけでは再発を防ぎきれません。
被害を確実に止めたい、再発を防ぎたい場合は、プロの対策が効果的です。
自分でできる応急処置と予防策
ネズミは「食べ物・巣材・すき間」がそろう場所を好みます。そのため、次のような応急処置と予防策が効果的です。
- 食べ物は密閉容器に入れ、生ゴミはその日のうちに処理する
- ペットフードを出しっぱなしにしない
- 段ボール・紙袋など巣材になる物をため込まない
- 配管まわりや換気口など、小さなすき間を金網やパテでふさぐ
- キッチンや食品棚をこまめに掃除し、匂いを残さない
ただし、これらはあくまで応急処置としての効果にとどまります。すでに天井裏や壁内まで入り込まれている場合は、家庭だけの対策では限界があります。
ネズミの学習能力と警戒心
ネズミはとても警戒心が強く、環境の変化を敏感に察知します。新しい物が置かれたり、人の気配が増えたりすると、その場を避けるようになります。
また、一度危険を学習すると行動ルートを変える、仕掛けを避けて通るなど、状況にあわせて行動を変える柔軟性があります。
そのため、家庭での対策では思ったように効果が出ず、「仕掛けにかからない」「しばらく姿を見なくても、また戻ってくる」といった状況が起こりやすくなります。
プロは再発防止を徹底する
ネズミは駆除しても、侵入経路が残っているかぎり、別のネズミが再び入り込みます。さらに、2〜3cmのすき間でも侵入できるため、家庭の対策では見落としが生じやすいです。
加えて、ネズミは繁殖能力がとても高く、1年間で30匹以上に増えてしまうことも珍しくありません。
こうした再発リスクを避けるため、専門業者は駆除とあわせて、すべての侵入経路を特定し、確実に封鎖することを最優先にします。
外壁・床下・配管まわりなどの小さな開口部まで丁寧にふさぎ、新たなネズミが入れない状態をつくることで、再発を根本から防ぎます。
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信頼できるネズミ駆除業者の選び方
ネズミ駆除は、業者によって技術力・価格・対応範囲・再発防止への取り組みに大きな差があります。
そのため、料金の安さだけで決めてしまうと、十分な対策がおこなわれず、短期間で再発してしまうといったトラブルにつながることも珍しくありません。
ここでは、初めて依頼する方でも安心して業者を選べるように、信頼できるネズミ駆除業者を見極めるポイントをご紹介します。
優良業者を見極めるポイント
ネズミ駆除は作業内容が見えにくい分野です。だからこそ、どこまで丁寧に調査し、どこまで説明してくれるかが、重要な判断基準になります。
以下の3つをクリアしている業者は、総じて再発率が低い傾向があります。
現地調査で侵入経路を特定してくれるか
ネズミ駆除は侵入経路を特定しないかぎり、根本解決になりません。
そのため、信頼できる業者は、建物全体を調査し、侵入経路やラットサインを写真つきで説明してくれます。
このような業者は、技術が高い傾向があります。一方、調査が雑な業者は再発しやすいため、注意が必要です。
料金体系が明確で、追加料金の説明があるか
信頼できる業者は、作業内容の内訳を細かく説明し、料金体系が明確です。透明性の高い見積もりは、不要な作業をおこなわない優良業者の証拠です。
さらに、追加費用の発生を事前に説明してくれる業者は、トラブルを避ける姿勢が明確で、安心して依頼できます。
反対に、内訳が「一式」など曖昧な見積もりを提示する業者は避けたほうが良いでしょう。
再発防止保証が充実しているか
ネズミ駆除でもっとも重要なのは、駆除後に再び入られない状態を維持することです。そのため、再発時に点検や追加封鎖に対応してくれる業者は、施工に責任を持っているといえます。
また、封鎖箇所を報告書などで具体的に示す業者は、作業内容を隠さず説明できるため、信頼度が高いと判断できるでしょう。
事業者向けのネズミ駆除で確認すべきこと
飲食店や食品工場などの事業者では、ネズミ被害が「異物混入」や「営業停止」につながるため、家庭以上に厳しい対策が欠かせません。
確認すべきポイントは、大きく次の3つです。
| 1.HACCPなどの衛生基準に対応できるか 点検・記録・改善提案まで対応できる業者は、日常の管理まで任せられます。 2.建物全体を調査できるか 厨房だけでなく、バックヤード・搬入口・天井裏・外周まで確認できるかが重要です。部分調査では侵入口の見落としにつながり、再発しやすくなります。 3.営業時間外の作業が可能か 深夜・早朝に作業できる業者なら、営業を止めずに対策できます。 |
事業者向けの駆除は、単にネズミを減らすだけでなく、衛生管理と再発防止まで一体で対応できるかどうかが大切です。
ネズミの駆除依頼なら【駆除セイバー】
ネズミの駆除は「自分で対処できるのか」「どこに相談すべきか」不安になりますよね。
私たち駆除セイバーは、そんな不安に寄り添いながら、ネズミ被害の調査から封鎖、再発防止まで一貫して対応する専門家です。
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まとめ
家に現れたネズミを正しく対策するには、まず「どの種類が侵入しているのか」を見極めることが欠かせません。
フンの形や音、かじり跡などのラットサインを確認すれば、多くの場合、その種類を判断できます。
種類が分かれば、行動範囲や侵入しやすい場所も特定しやすくなるため、効果的な対策につながります。
ただし、ネズミは小さなすき間から何度でも入り込むため、自己対策だけでは再発しやすい点には注意が必要です。
「ネズミかも」と感じた段階で早めに行動することが、被害を最小限に抑えるポイントです。



