
シロアリ駆除の費用相場はいくら?一軒家とそれ以外でプロが解説
2026.05.12
「家の中で羽アリを見かけた」「床がギシギシきしむけれど、シロアリ駆除っていくらかかるの?」と不安に感じていませんか? 一般的な一軒家(約30坪)におけるシロアリ駆除の費用相場は、おおよそ13万円〜30万円が相場です。 しかし、シロアリ駆除の費用は建物の広さや構造、被害の状況によって大きく変動します。場合によっては追加費用が発生して高額になってしまうケースも少なくありません。 また、店舗やマンションといった一軒家以外の建物においては、床下の構造が異なるため、個別に見積もりを計算するケースがほとんどです。 この記事では、シロアリ駆除の費用相場や追加料金が発生する条件について分かりやすく解説します。あわせて、費用を抑えるコツや業者選びのポイントも紹介するので、シロアリ対策を検討している方は参考にしてください。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- シロアリ駆除にかかる費用相場
- シロアリ駆除の費用が決まる工法の種類
- 追加費用が発生するケース
一軒家のシロアリ駆除にかかる費用相場
一軒家のシロアリ駆除費用は、床下の広さ(坪数)を基準に計算されるケースが一般的です。多くの業者は「1坪あたり〇円」という単価で料金を設定しており、床下の面積に応じて総額が決まります。
たとえば、一般的な一軒家で多い30坪(約99㎡)の場合、費用の目安は約13万円〜38万円です。
以下は、代表的な工法である「バリア工法(薬剤散布)」を前提とした、坪数ごとの費用相場です。
| 1階の床面積(坪数・平米数) | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 20坪(約66㎡) | 約8万8,000円〜21万円 |
| 30坪(約99㎡) | 約13万円〜38万円 |
| 40坪(約132㎡) | 約17万円〜50万円 |
表からもわかるように、床下の面積が広くなるほど、使用する薬剤の量や作業範囲が増えるため、費用は高くなります。
ここで注意したい点は、費用の計算に使われるのが延床面積ではなく「1階の床面積」という点です。たとえば、延床面積が30〜40坪の2階建て住宅でも、1階部分は15〜20坪程度になることが多く、その分費用も変わります。
ここで紹介した金額は、あくまで標準的な施工を前提とした目安です。実際の費用は、基礎の構造や床下の作業のしやすさ、被害の状況によって変わるため、正確な金額は現地調査で確認する必要があります。
一軒家以外(店舗やマンションなど)のシロアリ駆除費用の考え方
店舗やマンションといった一軒家以外の建物では、広さ(坪数)を基準に一律で費用を算出することができません。基本的には、専門業者による現地調査を経た「個別見積もり」となります。
料金が個別に決まる理由は、一軒家と比べて建物の構造が複雑であり、定型的な手順で作業を進められないからです。一般的な木造住宅のように床下空間へスムーズに入れないコンクリート構造の場合、床材を一度剥がす作業や、壁の内部へ薬剤を注入する穴あけ工事を行う必要があります。
また、被害が発生する場所の広さも理由の一つです。飲食店の厨房に巡らされた配管周辺のほか、マンションの天井裏や共用部分までシロアリが及んでいるケースもあります。それに加えて、営業中の店舗では日中の作業が難しく、夜間対応や数日に分けた分割施工が求められる結果、どうしても人件費が加算される傾向にあるのです。
このように、「構造」「被害範囲」「作業条件」の3つの要素によって必要な工程が根本から変わるため、「1坪あたり〇円」といった単純な計算はできません。正確な駆除費用を把握するためには、現地の状況を確認してもらい、見積もりを作成してもらう必要があります。
シロアリ駆除の費用が決まる「2つの工法」
シロアリ駆除の総額は、建物の広さだけでなく「どのような方法で駆除するか」によっても大きく変わります。現在、主に使われているのは「バリア工法」と「ベイト工法」の2つです。
それぞれ仕組みや特徴が異なるため、費用だけでなく効果の出方にも違いがあります。
バリア工法
バリア工法は、作業員が床下に潜り込み、建物の木材や土壌に直接薬剤を散布する一般的な手法です。
ベイト工法と比較して、駆除費用を安く抑えやすいという特徴があります。
費用が抑えられる最大の理由は、作業工程がシンプルで基本的に1回の施工で完了するためと言えるでしょう。加えて、薬剤によってシロアリの侵入経路を物理的に遮断することから、施工後すぐに被害を食い止める即効性も兼ね備えています。
一方で、散布した薬剤の効果は永久に続くわけではなく、約5年を目安に再施工を行う必要が生じます。
このように定期的なメンテナンスは求められますが、1回あたりのコストパフォーマンスが高く確実性に優れているため、床下空間に十分な広さがある日本の木造住宅においては最も優先的に選ばれる工法となっているのです。
ベイト工法
ベイト工法は、建物の周囲に毒エサ(ベイト剤)を入れた専用容器を設置し、シロアリに巣へ持ち帰らせることで根絶を狙う方法です。働きアリがエサを仲間に分け与える性質を利用するため、目に見えない場所にある巣まで対処できる点が特徴です。
また、床下に薬剤を大量に散布しないため強いニオイが発生しにくく、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
一方で、バリア工法と比べて費用が割高になる傾向にあります。毒エサを設置した後も、定期的に業者が訪問して減り具合を点検し、管理や補充を行う手間がかかるためです。
さらに、巣全体に効果が行き渡るまでに数ヶ月単位の期間を要します。即効性には欠けることから、すでに深刻な被害が出ている状況には不向きですが、安全性を最優先したい場合によく選ばれる工法となっています。
シロアリ駆除で追加費用が発生する3つのケース
シロアリ駆除の基本料金には、事前の調査や薬剤散布といった標準的な作業が含まれています。しかし、建物の構造や被害の進行度合いによっては、基本料金に収まらず追加費用が発生するケースが存在します。
見積もりの段階で想定外の出費に驚かないよう、代表的な3つのケースを把握しておきましょう。
床下点検口の設置工事
床下に入るための点検口がない住宅では、新たに開口部を設ける工事が必要です。点検口がないままでは、薬剤の散布や被害状況の確認ができません。
設置場所は和室の畳下や収納庫の中などが選ばれる傾向にあります。すでに点検口がある場合でも、建物の構造上奥まで進めない位置にあったり、人が通れないサイズだと、追加の設置を求められるケースがあります。
こうした設置費用の相場は、およそ3万〜5万円が目安です。
一度作っておけば、将来の水漏れ点検やシロアリの定期点検などでも活用できるため、決して無駄な出費にはならないでしょう。
コンクリートのハツリ(穴あけ)工事
玄関のタイル下や勝手口の土間など、コンクリートの下にシロアリが侵入している際に発生する追加費用です。
コンクリートの表面からは薬剤が浸透しないため、専用のドリルで小さな穴を開け(ハツリ工事)、そこから直接薬剤を注入します。
施工には専用の機材を使うことから、開ける穴の数や範囲に応じて費用が加算されます。追加料金の目安は、1箇所あたり8,000円〜2万円程度が一般的と言えるでしょう。
薬剤の注入後は、モルタルなどを用いて開けた穴を綺麗に塞ぎます。そのため、施工後の見た目や日常生活に支障が出る心配はありません。
シロアリ被害箇所の修繕費用
シロアリに食べられて柱や土台の木材がスカスカになっている場合、駆除とは別に、建物の強度を回復させるための修繕工事が必要となります。
修繕費用は被害の範囲によって大きく変動するため、駆除料金とは別に見積もりが出されるのが一般的です。
軽度であれば数万円の簡単な補強で済みますが、広範囲の柱や床板を交換することになれば、本格的な改修工事となり、数十万円規模の出費となることもあるでしょう。
修繕費が駆除費用そのものを上回るリスクもあるため、追加費用を抑えるには、被害が広がる前の早期発見と対処が重要です。
シロアリ駆除の費用負担を安く抑えるコツ
シロアリ駆除は安い金額ではありませんが、制度の活用や業者の選び方次第で実際の負担額を減らすことが可能です。
ここでは、シロアリ駆除の費用負担を安く抑えるコツを解説します。
複数の駆除業者で相見積もりをとる
シロアリ駆除の費用を抑える上で最も効果的なのが、複数社から「相見積もり」をとることです。シロアリ駆除には定価がなく、業者によって価格設定の基準が異なるため、同じ家の見積もりでも業者間で費用に大きな差が出ることがあります。
最低でも2〜3社の駆除業者に無料の現地調査を依頼し、見積もりを出してもらいましょう。複数の見積もりを比較することで、ご自宅の「正確な費用相場」が把握できるようになります。
また、見積書の内訳を見比べることで、基本料金以外に追加費用(床下換気扇などの不要なオプション工事や、不透明な「一式」表記)が含まれていないかを確認でき、適正価格で依頼できる業者を見極めることが可能です。
確定申告で雑損控除を申請する
シロアリによって家屋に被害が出た場合、その駆除費用や修繕費用は「雑損控除(ざっそんこうじょ)」の対象として、確定申告時に所得控除を受けられる可能性があります。
所得税法において、シロアリなどの害虫による被害は「災害」として扱われます。そのため、被害を受けた部分の駆除にかかった費用や、シロアリに食い荒らされた木材を直すための修繕費用の一部が所得から差し引かれ、支払う税金を安く抑えることができるのです。
ただし、この制度が適用されるのは「すでに発生した被害の駆除と修繕」に限られ、被害が発生する前に行う「予防」にかかった費用は対象外となる点には注意が必要です。控除の申請には業者から発行された領収書が必要になるため、工事後は大切に保管しておきましょう。
被害が拡大する前に予防をする
長期的な視点で大きな節約になるのが、被害が発生・拡大する前に「定期的な予防」を行うことです。
シロアリの侵入に気づかず放置してしまうと、食害は床下にとどまらず、柱や壁、水回りといった居住スペースにまで及びます。そうなれば駆除作業だけでなく、基礎や木材を交換する大規模な修繕工事が必要となり、総額で数百万円規模の費用が発生するケースも珍しくありません。
予防工事のみであれば修繕費はかからないため、駆除や改修にかかる総額よりも安く抑えられます。
シロアリ駆除剤の効果は約5年で切れるため、5年ごとにプロによる点検と予防消毒を行っておくことが、無駄な出費を防ぐ方法と言えるでしょう。
信頼できるシロアリ駆除業者の選び方
シロアリ駆除は専門性が高く、施工内容が見えにくい作業です。業者によって対応や品質に差が出やすいため、依頼先は慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、信頼できるシロアリ駆除業者の選び方を紹介します。
施工後の保証がついているか
業者を選ぶときは、施工後に「5年以上の保証がついていること」を確認することが重要です。
シロアリ駆除に使われる一般的な薬剤の有効期間は約5年であり、優良な業者であれば、薬剤の有効期間に合わせた再発保証を設けています。保証がない業者に依頼してしまうと、再発したとき、再び高額な駆除費用を全額負担しなければなりません。
また、「保証期間内の定期点検が無料か」「再発時の修繕費用まで補償されるか」といった具体的なサポート内容を書面で明確に提示してくれる業者であれば、安心して施工を任せられるでしょう。
施工実績や事例を公開しているか
公式サイト等で過去の施工実績や具体的な作業事例を公開しているかどうかも、信頼性を測る重要な指標となります。
シロアリ駆除は建物の構造や被害状況によって適切なアプローチが異なるため、現場での豊富な経験が施工の質に直結するからです。
「築〇年の木造住宅で〇〇万円」「床下がない店舗でのハツリ工事」など、写真付きで詳細な事例を掲載している業者は、技術力に自信を持っている証拠と言えます。
反対に、実績がまったく確認できない場合は、施工の質や料金設定に不安が残るため注意が必要です。
見積もりの内訳が詳細で、不明瞭な「一式」表記がないか
提出された見積書の内訳が細かく記載されており、不明瞭な「一式」という曖昧な表記がないかを確認することも欠かせません。
「シロアリ駆除工事 一式:〇〇万円」のようにまとめられている場合、どのような作業が含まれているのか、不要なオプションが紛れ込んでいないかを客観的に判断できないためです。
優良な業者であれば、「薬剤散布(〇平米)」「点検口設置」「ハツリ工事(〇箇所)」のように、作業ごとの単価と数量を明確に記載してくれます。
質問に対して内訳の根拠を丁寧に説明し、透明性の高い見積もりを提示する業者は、不当な請求を行うリスクが低く、安心して施工を任せられる業者と判断できるでしょう。
シロアリ駆除は自分でできる?
結論から言うと、素人による自力でのシロアリ駆除は難しいため、専門業者への依頼をおすすめします。
市販の薬剤を使えば、目に見えるシロアリを減らすことは可能です。しかし、シロアリは床下や壁の内部など見えない場所に巣を作るため、表面だけ対処してもすぐに再発してしまいます。
また、床下での作業は体への負担が大きいうえ、薬剤の適切な量や散布方法を守らないと十分な効果が得られません。また、見えている部分以外に被害が広がっていても、自力で正確な被害範囲を判断するのは困難です。
こうした理由から、シロアリ駆除はプロに依頼するのが一般的となっています。プロであれば、専用の機材で建物全体の状況を把握し、再発防止まで考えた根本的な施工を行ってくれるからです。
費用はかかりますが、早めに専門業者へ相談することが長期的な無駄な出費を抑えることにつながります。
まとめ:正確な費用は無料の現地調査で確認を
シロアリ駆除の費用は、建物の広さや床下構造、採用する工法によって大きく変動します。
一般的な一軒家であれば15万〜30万円程度が相場ですが、被害面積が広かったり、被害が進行して修繕や特殊な工事が伴うと、さらに追加料金が必要です。
費用負担を抑えつつシロアリを駆除するには、複数社での相見積もりや、透明性の高い詳細な見積書を出してくれる業者選びが欠かせません。
ご自宅の正確な駆除費用を知りたい方や、信頼できる業者をお探しの方は、「駆除セイバー」の無料現地調査をぜひご活用ください。
駆除セイバーでは、プロの目線で建物の状況を正確に診断し、詳細な見積もりを提示しています。「まずは相見積もりの1社として適正価格を知りたい」という目的でもご活用いただけます。被害が拡大して高額な修繕費が発生する前に、ぜひお気軽にご相談ください。




