
シロアリ被害は玄関が多い?チェックポイントと駆除方法とは
2026.06.11
玄関は、家の中でも特にシロアリ被害が発生しやすい場所です。 床下から直接点検できない構造をしているため、「玄関の床や木の枠がフワフワする」「掃除中に羽アリを見かけた」といった異変に気づいた段階で、すでに内部の被害が進行しているケースも少なくありません。 そのまま放置すると建物の強度が低下し、将来的に高額な修繕費用がかかる恐れがあります。そのため、玄関のシロアリ被害は早めの発見と対処が重要です。 また、早期であれば玄関タイルを大きく壊さずに駆除できるケースもあります。 この記事では、シロアリが玄関を狙う理由や被害を見極めるチェックポイント、やってはいけない対処法を分かりやすく解説していきます。玄関まわりに少しでも違和感がある方は、ぜひ参考にしてください。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- シロアリ駆除は自分でできるのか
- シロアリ駆除を自分でやるか業者に頼むかの判断基準
- 自分でシロアリ駆除するやり方
玄関にシロアリが出やすい3つの理由

シロアリは、湿気が多く暗い場所を好む害虫です。中でも玄関は、シロアリが侵入・繁殖しやすい条件がそろいやすく、実際に被害相談も多い場所の一つです。
ここでは、玄関でシロアリ被害が発生しやすい主な理由を解説します。
木材と地面が近いから
玄関は、建物の構造上、木材と地面の距離が近くなりやすい場所です。
シロアリは土の中から侵入し、木材をエサにして被害を広げていきます。そのため、土台や玄関を上がる段差の木枠(框)などが地面に近い玄関は、シロアリに狙われやすい環境と言えるでしょう。
特に、古い住宅では玄関まわりの防蟻処理の効果が切れている場合もあり、知らないうちに内部で食害が進行しているケースもあります。
タイルの隙間から湿気がたまるから
玄関タイルの隙間やひび割れも、シロアリ被害につながる原因の一つです。
タイル自体は木材ではありませんが、わずかな隙間から水分が入り込むことで、内部に湿気がたまりやすくなります。湿った状態が続くと、タイルの下にある木材へシロアリが寄り付くリスクが高まります。
特に、以下のような状態が見られる場合は注意してください。
- タイルにひびが入っている
- 目地が剥がれている
- 玄関まわりの水はけが悪い
- 雨の日に玄関が乾きにくい
また、玄関を綺麗にするために定期的に水洗いをしている場合も、注意が必要です。流した水が隙間から内部へ染み込み、見えないところで湿気を溜め込んでしまう可能性があります。
床下がないため発見が遅れるから
玄関は、一般的な部屋と違って床下点検が難しい構造になっていることが多いです。
通常の床下であれば、点検口からシロアリ被害を確認できます。しかし、玄関部分はコンクリートで囲まれていたり、独立した構造になっていたりするため、内部の状態を簡単に確認できません。
そのため、表面に異変が出る頃には、すでに内部の木材が大きく傷んでいるケースもあります。例えば、「玄関の床がフワフワする」「タイルが浮いたように感じる」「羽アリが玄関付近に出る」という場合は、被害が進行しているサインです。
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玄関のシロアリ被害を疑うべき3つのチェックポイント

玄関のシロアリ被害は、内部で静かに進行するケースが多いため、初期段階では気づきにくい傾向があります。しかし、よく確認すると、玄関まわりには被害のサインが現れている場合があります。
ここでは、シロアリ被害を疑う代表的なチェックポイントを紹介します。
木材の空洞音や沈み込み
玄関の木枠や框(かまち)を叩いたときに「ポコポコ」と空洞のような音がしたり、踏んだときに沈み込む感覚があったりする場合は注意が必要です。
シロアリは木材の内部を食べ進めるため、表面がきれいでも中がスカスカになっているケースがあります。そのため、踏んだときに違和感が出たり、木材を触ると柔らかく感じたりすることがあります。
さらに被害が進行すると、木材の表面が浮いたように見えたり、玄関の床がフワフワしたりする症状がでてくるでしょう。見た目に変化が出ている場合は、内部の腐食がかなり進んでいるといえます。
玄関は毎日使うからこそ、小さな変化でも気づきやすい場所です。以前と違う感覚がある場合は、早めに点検を依頼すると安心です。
タイルのひび割れや土の筋(蟻道)
玄関タイルのひび割れや壁際にできた土の筋も、シロアリ被害を疑うサインの一つです。
シロアリは乾燥に弱いため、「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土のトンネルを作りながら移動します。もし玄関のタイル周辺や基礎部分に細い土の筋ができているなら、すでにシロアリが内部へ侵入している可能性が高いでしょう。
また、タイルが浮いたように見えたり、ひび割れが増えてきたりした場合も注意してください。内部の木材が傷んで下地が不安定になることで、表面のタイルに影響が出ているケースもあります。
見つけた場合は放置せず専門業者へ相談することが重要です。
春〜夏(4〜7月)に羽アリの発生
春から夏にかけて玄関付近で羽アリを見かけた場合も、シロアリ被害を疑う必要があります。
シロアリは繁殖時期になると、新しい巣を作るために羽アリとなって外へ飛び立ちます。特に4〜7月は羽アリの発生が多く、夜間に玄関の灯りへ集まってくることもあるでしょう。
「数匹だけだから大丈夫」と思われがちですが、羽アリが発生している時点で、すでに建物内部に巣がある可能性が高いです。
また、シロアリの羽アリは飛び立ったあと、自分で羽を落とす習性があります。そのため、玄関まわりに大量の羽だけが落ちている場合も注意が必要です。
もし玄関まわりで大量の羽アリを見つけた場合は、早めに専門業者へ点検を依頼してください。
シロアリを見つけたときのNG行動
玄関まわりでシロアリや羽アリを見つけると、自分で対処しようと考える方も少なくありません。しかし、間違った対応をすると、一時的にシロアリが見えなくなるだけで、被害が内部で広がってしまうケースがあります。
ここでは、シロアリを見つけたときのNG行動について詳しく解説します。
市販の殺虫スプレーを使う
目の前のシロアリを退治しようと、市販の殺虫スプレーを吹きかけるのは避けるべき行為です。
多くの殺虫剤にはシロアリが嫌がる成分が含まれているため、スプレーをかけると生き残ったシロアリが危険を察知して散り散りになってしまいます。その結果、玄関だけでなくキッチンや浴室など別の場所へ被害を広げてしまうリスクが高まるからです。
また、シロアリの巣は木材の内部や地中に深く広がっており、表面に出てきた一部だけを退治しても根本的な解決にはなりません。むしろ、シロアリが建物の奥へ逃げ込み発見しづらくなるため、その後の駆除が難しくなる可能性もあります。
シロアリを見つけたときは、殺虫スプレーを使う前に、まずは専門業者へ相談しましょう。
「まだ平気」と放置する
「数匹しかいないから大丈夫」「今は問題なさそう」と放置してしまうのも危険です。
シロアリ被害は、見えない場所で少しずつ進行する特徴があります。特に玄関は床下点検が難しい構造も多いため、異変に気づいたときには内部の木材がボロボロになっているケースも少なくありません。
また、放置するほど被害範囲が広がり、修繕にかかる費用も高くなる傾向があります。初期段階であれば比較的軽い工事で済む場合でも、深刻化すると玄関まわりの大規模な補修が必要になることもあるでしょう。
「小さな違和感しかない」という段階でも、早めに専門家へ相談することが大切です。
なお、シロアリ被害は羽アリ以外にもさまざまなサインがあります。初期症状や侵入の痕跡について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
<関連記事>
シロアリの兆候を知ろう!初期症状や侵入前後の痕跡をプロが紹介
プロが行う玄関のシロアリ駆除「穴あけ処理」の手順

構造上の理由で床下に入れないことが多い玄関は、タイルや木部へ小さな穴を開けて薬剤を注入する「穴あけ処理」でシロアリ駆除を行います。
ここでは、穴あけ処理の具体的な手順を解説します。
手順① 玄関のタイルや木枠に小さな穴を開ける
まずは、シロアリ被害が疑われる場所を調査し、薬剤を注入するための小さな穴を開けます。
穴を開ける場所は、玄関タイルの目地部分や木枠などが一般的です。開ける穴の大きさは直径数ミリ(4〜6mm程度)と非常に小さく、被害箇所を確認しながら施工するため、必要以上に広い範囲を壊すわけではありません。
また、穴の大きさも比較的小さいため、施工後に大きく目立つケースは少ないでしょう。
手順② 穴の奥に薬剤を注入する
穴を開けたあとは、専用の機材を使って薬剤を内部へ注入します。
薬剤は木材の内部やシロアリの通り道へ行き渡るように施工されるため、表面だけではなく、見えない場所に潜むシロアリにも効果が期待できます。
また、シロアリの被害状況によっては、木材だけでなく土壌部分へ薬剤を処理する場合もあります。内部までしっかり施工することで、再発防止にもつながります。
手順③ 穴をきれいに塞いで目立たなくする
薬剤の注入が終わったあとは、開けた穴を専用の材料で丁寧に塞ぎます。
玄関は毎日使う場所のため、施工後の見た目を気にされる方も少なくありません。そのため、周囲の色味に合わせながら補修を行い、できるだけ目立たないように仕上げるのが一般的です。
ただし、被害が大きい場合は部分的な補修工事が必要になるケースもあります。被害範囲によって施工内容は変わるため、事前に説明を受けたうえで工事を進めましょう。
なお、玄関のように床下へ入りにくい場所では、建物の構造に合わせて施工方法を変える場合があります。床下に入れない住宅のシロアリ対策について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
<関連記事>
床下に入れない場合シロアリ駆除はどうする?対策をプロが解説します
タイルを壊さずに退治する「穿孔注入」とは
玄関のシロアリ被害では、タイルを大きく壊さずに駆除できる方法が使われます。その代表的な方法が「穿孔注入(せんこうちゅうにゅう)」です。
穿孔注入とは、玄関のタイルや目地、木部などに小さな穴を開け、その穴から薬剤を内部へ注入するシロアリ駆除の方法です。タイルを広く壊す必要がないため、玄関の見た目への影響を抑えながら施工できる点が特徴です。
シロアリは木材の中や地面の下を移動して広がるため、表面だけに薬剤をかけても十分な効果が出ないことがあります。そのため穿孔注入では、建物の内部まで薬剤を届けることを重視し、見えない場所に潜んでいるシロアリにも効果が届くように施工します。
施工後は、開けた穴を専用の材料でふさぎ、周囲になじむように仕上げます。玄関のように毎日使う場所でも、できるだけ違和感が残らないように配慮して作業が行われます。
このように、穿孔注入は玄関の見た目への影響を抑えながら、内部のシロアリに薬剤を届けることができる駆除方法です。
駆除にかかる費用相場
玄関まわりのシロアリ駆除にかかる費用は、一般的な戸建て住宅で10万円から30万円程度が相場です。
駆除費用は施工面積をもとに計算されることが多く、1平方メートルあたりの単価で算出されるケースが一般的です。ただし、玄関特有の穴あけ処理などは施工内容に含まれる場合と、別途料金になる場合があります。
さらに、被害が進行していると木材の修繕や交換が必要になり、その分の費用が追加されるケースもあります。場合によっては、100万円を超えることもあるでしょう。
最終的な費用は被害の状況によって変動するため、早めの点検が費用を抑えるポイントになります。
シロアリ駆除業者の選び方
玄関のシロアリ被害を解決するためには、信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。
ここでは、失敗しないシロアリ駆除業者の選び方を解説します。
見積もりの金額や内容が分かりやすいか
シロアリ駆除において、見積もりの分かりやすさは業者選びの重要なポイントです。信頼できる業者は「シロアリ駆除一式」といった大まかな表記ではなく、施工面積や単価など、費用の内訳をできるだけ細かく提示してくれます。
とくに玄関まわりの施工では、基本の駆除費用に加えて、穴あけ処理などの追加作業が発生するケースも珍しくありません。こうした項目が見積もりに明確に記載されていない場合、後から追加費用を請求される可能性もあるため注意が必要です。
また、担当者による説明の分かりやすさも大切な判断基準と言えるでしょう。専門的な内容であっても一般の人にも理解できるよう丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して相談しやすくなります。
施工後5年以上の保証がついているか
シロアリ駆除に使用される薬剤の効果は、一般的に約5年が目安と言われています。そのため、施工後にしっかりとした保証期間が設けられているかどうかは、業者選びの重要なポイントです。
もし保証期間内に再びシロアリが発生した場合でも、優良な業者であれば無償で再施工を行ってくれることが多く、追加の費用負担を抑えられます。ただし、施工範囲や条件によっては保証の対象外となるケースもあるため、事前の確認は欠かせません。
特に、玄関だけなど一部のみの施工では、保証の適用範囲が限定されてしまうこともあります。契約を結ぶ前には保証期間の長さだけでなく、どのような条件で対応してもらえるのかまで確認しておくことが、施工後の安心につながります。
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まとめ:少しでも不安を感じたら駆除セイバーへ相談しよう!
玄関は構造上シロアリ被害に気づきにくく、異変を感じた時点ですでに内部の被害が進行しているケースも少なくありません。特に「床がフワフワする」「羽アリが出る」「タイルにひび割れがある」といった症状が見られる場合は、早めの点検が必要です。
また、玄関のシロアリ駆除は、建物の構造に合わせた施工が必要になるため、専門知識のある業者へ依頼することが大切になります。
「駆除セイバー」では、玄関のシロアリ被害にも対応しており、床下へ入りにくい住宅であっても状況に合わせた最適な施工をご提案しております。少しでも気になる症状がある方は、被害が大きく広がってしまう前に、ぜひお気軽にご相談ください。




