
シロアリ予防は何年おきが適切?無駄になるケースや適切な対策を紹介
2026.06.11
シロアリ予防を検討するとき、「何年おきに行うべきか」「本当に定期的にお金をかける必要があるのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。 シロアリ予防は「5年ごと」に行うのが目安とされています。なぜなら、シロアリの防除に使われる薬剤の効果が、約5年で消失してしまうためです。 ただし、新築から間もない場合や建物の状態によっては、予防工事を行うと費用の無駄になってしまうケースもあります。 この記事では、シロアリ予防が5年おきに必要な理由や、工事が無駄になるケースを詳しく解説します。あわせて、シロアリが寄り付きやすい家の特徴や費用相場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
CHECK
この記事を読むと以下のことがわかります。
- なぜ5年ごとにシロアリ予防が必要なのか
- シロアリ予防が無駄になるケース
- シロアリが寄り付きやすい家の特徴
シロアリ予防は「5年ごと」が目安

シロアリ被害を防ぐための予防工事は、「5年ごと」に行うのが適切です。
「まだ被害が出ていないから大丈夫」と考えて対策を後回しにすると、気づかないうちに床下や柱が食害されているケースがあります。
適切な時期に点検や予防を行うためにも、まずは「なぜ5年が基準なのか」を知っておきましょう。
薬の効果が約5年で切れるから
シロアリ予防で使用される薬剤は、永久に効果が続くわけではありません。多くの薬剤は、効果の持続期間が約5年とされています。
床下は湿気や温度変化の影響を受けやすいため、時間の経過とともに薬剤の効果が少しずつ弱まります。効果が切れた状態を放置すると、再びシロアリが侵入しやすくなるため注意が必要です。
特に、以下のような住宅は薬剤の劣化が早まる場合があります。
- 床下の湿気が多い
- 雨漏りや水漏れがある
- 風通しが悪い
- 川や池の近くに建っている
シロアリ被害は、外から見ただけでは気づきにくいため、薬剤の有効期限を目安に、定期的な点検を受けることが重要です。
新築の保証も5年で終わるから
新築住宅を建てた際、通常は建築時にシロアリの予防処理(防蟻処理)が施されています。使用される薬剤の効果に合わせて、新築時の防蟻保証期間も「5年間」に設定されているのが一般的です。
保証期間が終了すると、シロアリ被害が発生しても補償対象外になります。そのため、新築から5年が近づいたタイミングで、改めて予防工事を行うのが安心です。
専門機関が推奨しているから
シロアリ防除に関する専門機関でも、5年ごとの施工や定期点検を推奨しています。
実際に、シロアリ予防工事の保証期間も5年で設定されることが一般的です。これは、薬剤の性能や実際の被害事例をもとに決められています。
もちろん、住宅の状態によっては5年より早く点検が必要になる場合もあります。しかし、特に問題がない住宅であれば、「5年ごと」を一つの基準として考えるとよいでしょう。
シロアリ予防が無駄になるケース

シロアリ予防は重要ですが、建物の状態やタイミングによっては、せっかくの工事費用が無駄になってしまうケースがあります。
例えば「まだ前回の薬剤効果が残っている家」は新たな施工が不要であり、「すでに被害が発生している家」は予防ではなく駆除を優先しなければなりません。
具体的にどのような状況だと予防が無駄になるのか、主なケースを見ていきましょう。
新築や前回の予防から5年未満の家
新築から5年以内、あるいは前回の予防工事から5年が経過していない家は、原則として新たな予防工事は不要です。
多くの防蟻薬剤は約5年間効果が続くため、短期間で何度も予防工事を行っても、十分な費用対効果が得られません。例えば、以下のようなケースでは、点検だけで済む可能性があります。
- 新築から3年程度しか経っていない
- 2〜4年前にシロアリ予防工事を行った
- 定期点検で異常が確認されていない
もちろん、湿気や雨漏りなど住宅環境によっては例外もあります。しかし、基本的には「5年」を一つの基準に考えると、過剰な施工を避けやすくなります。
すでに被害や雨漏りがある家
すでにシロアリ被害が出ている住宅では、「予防」ではなく「駆除」を優先する必要があります。
シロアリ予防は、まだ被害が発生していない住宅に行う対策です。床下や木材の内部にシロアリがいる状態で予防工事をしても、被害そのものは解消できません。
そのまま放置すると、見えない場所で食害が進み、柱や床材が傷んでしまう恐れがあります。予防工事の費用だけかかり、あとから改めて駆除工事が必要になるケースもあります。
また、雨漏りや水漏れがある住宅も注意が必要です。シロアリは湿気が多い環境を好むため、水分の原因を改善しないまま予防しても、再発しやすくなります。
まずは雨漏りの修繕やシロアリの駆除を完了させてから、予防対策を行うのが正しい手順です。
5年待たずに点検すべき予兆
シロアリ対策は5年ごとが目安ですが、異変がある場合は早めの点検をおすすめします。羽アリの発生や床のきしみなど、シロアリの兆候が見られる場合は、前回の予防から年数が経っていなくても注意が必要です。
シロアリ被害は床下や壁の内部で進行するため、初期段階では気づきにくいですが、以下のような症状が見られる場合は注意しましょう。
- 羽アリが室内や家の周囲に出た
- 床がきしむ・沈む
- 木材に小さな穴や筋がある
- 壁紙が浮いている
- 玄関や窓枠がゆがみ始めた
こうした異変を放置すると、5年を待たずに被害が拡大する恐れがあります。ご自宅に当てはまる症状がないか、以下の記事も参考にチェックしてみてください。
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シロアリの兆候を知ろう!初期症状や侵入前後の痕跡をプロが紹介
「鉄骨やコンクリートだから安心」は間違い
「鉄骨造だから」「ベタ基礎だから」という理由だけでシロアリ被害を防げるわけではありません。建物の基礎や骨組みが鉄やコンクリートであっても、シロアリが住み着くリスクは十分に存在します。
なぜ木造住宅以外でもシロアリ被害に遭ってしまうのか、主な理由は下記のとおりです。
- 家の中の木材が狙われる
- わずかな隙間から侵入される
それぞれ解説します。
家の中の木材が狙われる
鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅であっても、建物のすべてが鉄やコンクリートでできているわけではありません。
多くの住宅では、壁の裏側の下地材、床材、畳、玄関の框(かまち)、ドアなどの建具、階段下や収納スペースなどに木材が使用されています。 シロアリは、こうした目に見えない内装部分の木材を見つけ出して食害します。
そのため、建物の主要な構造が鉄骨であっても、柱や壁の内部がシロアリの被害に遭うケースは珍しくありません。
住宅の構造に関係なく、シロアリ対策は必要なのです。
わずかな隙間から侵入される
コンクリートは非常に頑丈ですが、経年劣化や地震の揺れによって、わずかな隙間やひび割れが生じます。
シロアリは、約0.6mmほどの小さな隙間でも通り抜けると言われています。そのため、基礎コンクリートのひび割れや、配管まわりのわずかな隙間から家の中へ侵入するケースも少なくありません。
また、シロアリは「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土のトンネルを作りながら移動します。外から見えにくいため、気づかないうちに床下まで入り込んでいる場合もあります。
建物の構造に関係なく、侵入口になる隙間を完全になくすことは難しいものです。鉄骨造やコンクリート造の住宅でも、定期的な点検や予防対策を行うことが大切です。
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シロアリが寄り付きやすい家の特徴

シロアリは、どんな家にも無差別に発生するわけではありません。好んで住み着く環境があり、条件が揃っている家ほど被害に遭うリスクが高まります。
特に以下のような特徴を持つ家は、シロアリが寄り付きやすいため注意が必要です。
- 床下に湿気がこもっている
- 近くに川や池がある
詳しく解説します。
床下に湿気がこもっている
床下に湿気がこもっている住宅は、シロアリが発生しやすい傾向があります。
シロアリは乾燥した環境を苦手とするため、湿気の多い場所を好みます。特に、風通しが悪い床下では木材が湿りやすくなり、シロアリが活動しやすい環境となります。
例えば、床下の換気が悪い住宅や、雨漏り・水漏れがある住宅は注意が必要です。また、床下からカビ臭さを感じる場合も、湿気がたまっている可能性があります。
近くに川や池がある
家の近くに川や池、水路などがある場合は、シロアリ被害のリスクが高まります。水場が近い土地は地面に水分が多く含まれやすく、床下の湿気もたまりやすくなるためです。
また、周辺環境だけでなく、庭の植物が多く、頻繁に水やりをしている住宅や、日当たりが悪く湿気が残りやすい立地も注意が必要です。
こうした特徴に当てはまる家は、気づかないうちに被害が進行しているケースがあります。特に、湿気がたまりやすい玄関まわりは被害が出やすいため、以下の記事も参考にチェックしてみてください。
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シロアリ被害は玄関が多い?チェックポイントと駆除方法とは
シロアリを放置するとどうなる?
シロアリ被害は、床下や壁の内部など普段見えない場所で静かに進行していくため、放置すると取り返しのつかない事態に発展する恐れがあります。
ここでは、シロアリを放置してしまった場合に起こる2つのリスクについて解説します。
地震で家が倒れやすくなる
シロアリ被害を放置すると、住宅を支える柱や土台が少しずつ傷んでいきます。シロアリは木材の内部から食べ進めるため、外見に変化がなくても、中は空洞に近い状態になっているケースも少なくありません。
そのまま放置して被害が広がると、建物全体の強度が著しく低下してしまいます。特に日本は地震が多い国であり、土台が弱くなっていると、揺れに耐えきれずに家が倒壊するリスクが高まるでしょう。
実際に阪神・淡路大震災などの過去の大地震でも、シロアリ被害や木材の腐食があった住宅において、深刻な被害が多く確認されています。
高額な修理代がかかる
シロアリ被害を放置すると、被害が床下だけでなく柱や壁の内部まで広がってしまいます。
初期段階であれば、シロアリの駆除や予防工事だけで済むことも少なくありません。しかし、長期間放置すると、食害された木材の交換や大規模な補修工事が必要になるケースが出てきます。
特に、床が沈む、ドアや窓が閉まりにくいといった症状が出ている場合は要注意です。
被害範囲が広い場合、修繕費だけで数十万〜100万円以上かかることも珍しくありません。さらに、シロアリ被害による修繕費は一般的な火災保険などでは適用されないケースが大半です。
早めに予防対策をしておくことが、余計な出費を防ぐことに繋がります。
シロアリ予防の費用相場
シロアリ予防の費用は、家の広さや工法によって変わりますが、一般的な一戸建てでは10万円〜30万円前後が目安です。
多くの業者は床下の面積をもとに料金を決めるため、建物が広いほど費用も高くなる傾向があります。また、使用する薬剤の種類や保証期間、床下の状態によって金額が変わる場合もあるでしょう。
特に、すでに被害が出ている場合は注意が必要です。退治作業や木材の補修も加わるため、被害状況によっては総額が100万円を超えるケースも珍しくありません。
一方で、何も被害がないうちから定期的に予防をしておけば、大規模な修理費を防ぎやすくなります。シロアリ対策は、被害が出てから駆除や補修を行うよりも、早めに予防しておく方が費用を抑えやすい傾向があります。
なお、すでに羽アリを見かけたり、木くずが落ちていたりして被害が疑われる場合は、予防ではなく「駆除」の対応が必要です。駆除にかかる具体的な金額については、以下の記事で詳しく解説しています。
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シロアリ駆除の費用相場はいくら?一軒家とそれ以外でプロが解説
シロアリ駆除業者の選び方
シロアリ駆除業者を選ぶときは、「見積もりが分かりやすく適正価格か」と「保証や無料点検が充実しているか」を確認することが大切です。
見積もりが分かりやすく適正価格か
シロアリ駆除や予防を依頼する際は、見積もり内容が分かりやすい業者を選ぶことが重要です。
例えば、「施工費一式」のようにまとめて書かれているだけでは、何にどれくらい費用がかかっているのか分かりません。薬剤費や施工範囲、追加費用の有無などが細かく記載されているか確認しておきましょう。
また、相場より極端に安い業者にも注意が必要です。必要な作業を省いていたり、後から追加費用を請求されたりするケースもあります。
複数の業者から見積もりを取り、施工内容や保証を比較しながら判断することが大切です。
適切な保証と無料点検があるか(※10年保証は条件に注意)
多くの業者では、施工後に5年前後の保証を付けています。定期的な無料点検を行っている業者であれば、再発リスクにも早めに対応しやすいでしょう。
ただし、「10年保証」と大きく書かれている場合でも、内容をよく確認することが大切です。
例えば、「数年ごとの有料点検が必須」「再施工を受けないと保証が続かない」といった条件が付いているケースがあります。条件を知らずに契約すると、「保証対象外だった」というトラブルにつながるため、注意が必要です。
保証期間の長さだけで判断せず、「どこまで保証されるのか」「追加費用は発生するのか」まで確認しておきましょう。
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自分でできる!簡単なシロアリ対策
シロアリは一度発生すると駆除が大変になるため、普段から予防を意識することが重要です。特別な薬剤を使わなくても、家の環境を整えることでシロアリを寄り付けないようにすることができます。
ここでは、自分で取り組みやすいシロアリの予防方法を紹介します。
家の周りに段ボールを置かない
シロアリは木材のほか、段ボールなどの紙類も好んで食べます。そのため、家の周囲に不要な木材や段ボールを放置するのはやめましょう。
特に、雨で湿った木材や古い段ボールはシロアリが集まりやすくなります。庭の隅に放置された木片や、使わない資材なども注意が必要です。
不要なものはこまめに処分し、どうしても外で保管したい場合は、ブロックなどに乗せて地面から離して置くように心がけてください。
床下の換気口をふさがない
床下は、もともと湿気がたまりやすい場所です。換気口の前に荷物や植木鉢を置いてしまうと、空気の流れが悪くなり、床下に湿気がこもりやすくなります。
シロアリは、こうしたじめじめした環境を好む生き物です。そのため、風通しが悪い状態が続けば、シロアリを呼び寄せるリスクが高まるでしょう。
換気口の周辺には物を置かず、常に風通しを良くしておくよう心がけてください。
なお、「もっとしっかり自分で対策したい!」という方は、以下の記事で自分でできるシロアリ対策を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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シロアリ駆除は自分でできる?シロアリのプロが徹底解説
まとめ:5年を目安に「無料点検」を受けよう
シロアリ予防は、一度対策をすれば永久に安心できるものではありません。多くの薬剤は約5年で効果が弱まるため、定期的な点検と予防が大切です。
また、「鉄骨住宅だから安心」「まだ被害が見えないから大丈夫」と油断していると、気づかないうちに床下や柱の内部で被害が進行しているケースもあります。特に、湿気が多い家や、床のきしみ・羽アリ発生などの異変がある場合は注意が必要です。
シロアリ被害は、早めに対策するほど費用を抑えやすくなります。大切な住まいを守るためにも、5年を目安に無料点検を受け、床下の状態を確認しておきましょう。
シロアリ対策に不安がある方は、害獣駆除の専門業者「駆除セイバー」へご相談ください。床下の状態を無料で点検し、ご自宅に合った最適な対策をご提案いたします。
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